心理テスト

「じゃあ叶波はまず種族決めなきゃだね。もう決まってる?」

「うん、私も種族は妖精にするよ」

「わかった。んじゃあ、次は属性ね。ここの設定をタップして…」


 とはっちゃんが丁寧に説明を。

 なるほど、属性を決めるには心理テストのようなもので決まるのか。

 しかも選択肢のようなものはない。

 自分で答えを決めるというもの。

 なんかこういうの勇者になったみたいでかっこいい。

 というわけで私とちーなはでてきた質問に答えていく。


「ふ~…。結構質問が多かったね」

「そうね、でもどんな結果が出るか楽しみね!」


 私たちは診断の結果を待つ。

 ちーなの方が先に答え終わっていたので先に結果が来たようだ。


「あっ、来たわ!私の属性は…『風』かぁ」


 ちーなはフムフムと言う顔をする。

 そしてそのあとに私のも来た。


「あっ、私も来た!私のは…『水』だって!」

「そう!2人ともいいの出てきてよかったね!ちなみに私の属性は『雷』だよ」

「すごい…強そう…」


 と私が言うとはっちゃんはちょっと照れた。


「そう言われると嬉しいな。…よし、じゃあそろそろクエストの方行ってみようか!」


 私たちははっちゃんについていき、クエストボードの方へ。

 ここから難易度別にクエストへ向かうことができる。

 

「叶波、なんか気になるのある?」


 とちーなが聞く。


「うーん、そうだなぁ…」


 簡単なものを見てみる。

 一番簡単なのは『EASY』と書かれているものだ。

 今あるのは『ふわふわ草を5個集めよ』とか『カチカチ石を5個集めよ』とかという、採取系のクエストが多い。

 採取している途中にモンスターとかも来て、そこでバトルが開始してレベルが上がったりもするそうなので、採取系もなかなか侮れないよとはっちゃんは言っていた。


「あっ、私これがいいな。『キラキラ鉱石を採取せよ』ってやつ。なんか可愛い装備作れそう!」

「場所は…キラキラ鉱山か。水属性に弱いモンスターが多いから叶波にぴったりかもね」

「じゃあさっそく行くとしますか!」


 ちーなの掛け声に私たちはおー!と言い、クエスト先へ向かうことにした。

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