都市伝説

 楽しいお茶会も終わった。

 私ももうちょっとユグドラシルONLINEについて詳しくなろうかな。

 ちょっと掲示板とかを見てお勉強しよう。

 そう思い、私は掲示板を見る。

 すると私は初心者用の掲示板ではなく、都市伝説の掲示板に目が行ってしまった。

 意外とこういうのにも興味が会ったりする私である。

 …怖がりのくせにだけど。

 やっぱりぞくぞくするけどなぜか見ちゃうんだよね、こういうの。

 その中でも特にうん?となったのは『仮想空間の幽霊』という内容。

 バーチャルなのに、幽霊ってなんか矛盾してるなぁと私は思った。

 内容はと言うと、白い女の子の幽霊が仮想空間の中に現れるというタイトル通りのもの。

 この幽霊の厄介なのが、現実にも現れて憑りつき、不幸になるというものだ。

 へえ~と思いつつ、私はこの掲示板を後にする。

 あれ?これ都市伝説っていうよりもただの会談なのでは?と思ったけどその辺の区別はよくわかってないから一瞬でその疑問は消えた。

 あとは『稲荷・雅』に関する都市伝説。

 プレイヤーの正体は実は人間じゃなくてAIの仕業なんじゃないかっていうもの。

 ロゼッタ様や焔竜の戦い方をユグドラシルONLINEのAIが学習しているから最強なのではと言うものだ。

 あの強さなら納得はできるな。

 ロゼッタ様や焔竜のように表に出てること、聞いたことないしね。

 でもそれは『稲荷・雅』のファンクラブ的な存在、『花鳥風月』が全面否定している。

 アンチが企てたものだとかなんとか…。



 ああ、もうこんな時間だ。

 夜の1時。

 色々調べものしてたらこんな遅い時間になった。

 いくら日曜日も休みとはいえ、この時間帯まで起きてたら次に目が覚めるのはお昼くらいになっちゃう。

 それはなんだか休みの日を無駄にしてしまうような気がする。

 よし、さっさと寝よう。

 寝れるかな…、都市伝説の掲示板見ちゃったし…。

 ああ、後悔するってわかっていてなんで見ちゃうかなぁ…。

 こういう時は気持ちを落ち着かせる音楽を聴きながら寝よう。

 そう思い、私は端末の音楽再生機能を起動させ、セラピーミュージックを再生させる。

 ああ、オルゴールの音が落ち着く…。

 数分もしないうちに私は意識を手放し、眠りの世界へ。 


 

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