私の部活動。

 今日の学校で起きた出来事。

 一時間目は私の苦手な教科、数学だ。

 なんとか眠気を乗り越えた、安心。

 二時間目は科学。

 これも私が苦手な教科。

 私はからっきし理数系がダメなのである。

 三、四時間目は家庭科。

 これは私が一番好きな教科だ。

 楽っていうのもあるけど、何かを作ることは楽しい。

 お料理とかお裁縫とか。

 こんなことなら生活文化学科のある高校に行けばよかったなって思ったりするけど、この高校に通わなければはっちゃんに出会うことはできなかったわけで…。

 そして五時間目は体育。

 おひるごはんの直後に体を思いっきり動かすのってどうなの?っていつも私は思ってしまう。

 べつに体を動かすのは嫌いじゃない、たぶんむしろ好きな方だ。

 でも食後直後に体を動かすのは苦しくてたまらない。

 そんなことを思っているうちに次は六時間目。

 今日最後の授業は現代文。

 体育の後だから、ちょっと疲れた。

 現代文の先生は落ち着いたおばあちゃんの先生でその音読を聞くたび、眠りに誘われそうだ。

 仮にもし、寝てしまっても現代文の先生は優しく起こしてくれるので、私はこの先生が好きだったりする。

 実際、ちーなとはっちゃんとあと何人かの友達と集まって現代文の先生とおひるごはんを食べたことがある。

 ふんわりした雰囲気がとっても癒される。

 いやぁ、おばあちゃんっていう存在は本当にかわいいよね、癒されるよね。

 私は自他ともに認めるおばあちゃん子だったりもする。

 そして、学生の楽しみと言えば部活である。

 私はちーなに誘われて『ゲーム部』に所属している。

 残念ながらはっちゃんは違う部活。

 彼女は部活の推薦で私たちの高校に来たのである。

 でもはっちゃんは自分の所属している美術部を抜け出して私たちのいるゲーム部に遊びに来てたりする。

 実際にゲーム部の先輩と美術部の先輩も行き来しあったりしてる。

 ようするに仲がいい。

 なので実質同じ部活に所属しているような感覚だ。


「よ~し、今日も楽しい部活の始まりだ~‼‼‼」


 と勢いよく叫んだのは、ゲーム部部長の木野和子先輩。

 

「いえーい!」


 と木野先輩のノリにノリノリに反応したのは美術部部長の江島絵美香先輩。

 早速始めよう、そう思った途端部室のドアがガラガラっと勢いよく開く。


「こら江島!それにおまえら…またこんなところに!」

「ゲゲッ!?おおまっちゃん…」


 おおまっちゃんとは美術部顧問の大松先生のことだ。


「お前らもうすぐコンクールまで迫ってるっていうのに…」


 それをおおまっちゃんがいうと美術部一同は一気に青ざめた顔をする。

 哀れ、美術部一同はコンクールの絵が描き終わるまでゲーム部の出入りを禁止されてしまった…。

 がんばれ、はっちゃん。

 がんばれ、美術部。


「コンクールがあるんだったら、私らじゃどうこうできないね」


 とちーなが。


「うん、かわいそうだけど私たちにできるのは応援くらいだね」


 私はこう返した。

 話は戻って私が所属しているのはゲーム部。

 やるのはもちろんユグドラシルONLINE。

 プレイヤーとして活動するもよし、見る専もよし、そんなゆるゆるな部活動である。

 今や、学校にゲーム部がないところは時代遅れと言わしめるほど、このユグドラシルONLINEは大変私たちの生活に浸透しているとかいないとか…。

 まあ、やっていると一種のステータスみたいなものにもなるからね。

 

「先輩方!ランキングマッチ見ましたか!?見ましたよね!?」


 とまたまたランキングマッチのことについて話すちーな。

 木野先輩以外にも部員がその話に食いつく。

 ちなみにゲーム部の部員数は3年生が4人、2年生が5人、1年生は4人、計13人だ。

 ちなみに見事に妖怪最強の『稲荷・雅』派か、妖精最強の『エルフ・ロゼッタ』派か、悪魔最強の『焔竜』派かで別れてる(私はエルフ・ロゼッタ派にされている)。

 そして私はまだどっちの派生にも染められていないのでみんながみんな、一斉にどのアバターがいいぞだとかいう話を聞く。

 みんな違ってみんないいというのが私の感想だったりする。


 そんな感じでこれが私の学校生活というわけだ。

 毎日楽しい仲間に囲まれて私は幸運だなと思える。

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