第4話 姦の拳はなんのために、金玉切除だ林姦学校
「これより林姦学校開校式を行う、一同起立、着席」
学院の地下深くまで連れて来られてようやくお目にかかることが出来たその人工ジャングルとやらで、今、林間学校の開会式が行われている。全員体操服着用の元行われるこの林間学校、私が予想していたよりも遥かに危険な学校行事になりそうなこと間違いなしだ。というのも、学年主任がベラベラと話している中も、後ろを見てみると明らかに猿が除いていたり、バカに大きな鳥やらが飛んでいるのがわかる。天井には不恰好な鉄骨が見えているものの、上さえ見なければこの空間はジャングルそのものだ。
「ではガイダンスにて事前に伝えていたとおり、今からお前たちには3人で1組のグループを組んでもらう。このグループは各学年毎にクジをそれぞれ用意するので、それを引いて決めてもらうことになる。では組ごとクジの列を作れ。」
ガヤガヤしだした。林間学校のグループをくじで決める、年に数回あるかないかのそういったイベントでは良くあることで、そのたびに盛り上がってうるさくなる、というのは中学や小学生の頃に何度か私も経験してきた。ただこの状況でガヤガヤとうるさくなるのは、楽しみなイベントにわくわくする気持ちから来るそれではなく、明らかに聞こえてくる声はずいぶんと淀んだものだった。それはエレベーターが急に止まった、電車を待っていたら目の前で人身事故が起こった、そういうシチュエーションに聞こえるものだ。この林間学校はそれらに並ぶ不穏なイベントであり、並ぶどころでなく飛び越えるくらいの勢いすらある。
苦虫を噛み潰したような苦しそうな顔でくじを引く列に並ぶ、次は自分だ。クラスで関わりがある人は罪子さんくらいしか居ないし、ほとんどの確立であまり関わり合いのないクラスメイトらと過酷が予想されるこの学校行事を一週間もの間共にすることになる。そうなったならたいそう辛いことだろうとは思う。過酷を乗り越え新たな友情が芽生えるかもしれないが、あまりその可能性を信じることができない。
「魅血流、早く引け」
担任にそう言われた、そうか、私の番か。
嫌な汗を額に流しながら、クジが詰まっているであろう箱の中にそっと手を入れ、ガサゴソ触って見た後、穴から手汗滴る不快感じられる手を取り出した。
7番と描かれた紙が手の中には握られていた。
7番、他の7番の人を探そう。
すでにくじを引き終わったクラスメイトの集まりを見つけ、同じ7番を引いた生徒を探し出すこと数十秒、居た、他の7番。
改造されたゴスロリ体操服、目の周りがドス黒く塗られている、ついでに両手の詰めも黒く塗りつぶされている、
「始めまして、私も7番です。一週間よろしくおねがいしますね。」
たどたどしい挨拶をした。相手からは絶対にしてこないであろうという確信があった。すると彼女
「ッス」
目も合わせてくれないまま、クルクルした自分の髪を手で弄くり回しながら、挨拶は返してくれた。無視されると思っていたので、予想よりかは、良い反応が得られた。特にこれといってうれしくはならなかったけれど。
3人目の7番を待つ、お互いに何か喋って時間を潰す、そういう選択ができるくらいの仲ではないし、近くには立っているものの、心の距離感はすさまじいものがあった。この時間、永遠に感じる。
する事がないからといって辺りを見回してみても落ち着くどころか余計いやな汗をかくはめになる、キューキュー甲高い泣き声で大きな鳥が、巨大な木に止まっている。こちらの瞳、一点をじっと執拗に見てくるそれに耐え切れずに下を向いた。地面に目を落とすと、普通のアリの5倍はありそうな大きなアリが列を成して歩いているのが見えた。ここで一週間、野宿。
「魅血流」
そう自分の名前を呼ぶ声が聞こえたので、その方向を向くと、罪子さんが立っていた。
「あんたも7番、業巣屋も7番、私も7番。これで三人一組のチームね。」
「馴れ馴れしく呼び捨てしてくれてんのか」
唯一の友人と同じチームになった事を喜んでニコニコしていた、このままいい雰囲気のままやって行けるかもしれないと思っていたのに、チーム結成早々に険悪なムードが業巣屋さんと罪子さん、二人の間に漂い始めた。
「同じ学年、同じ組、同じチーム。そんなわけだし私を敬えとは言わねーけど、普通始めての交流なんだからもうちょっとしっかりしとくもんじゃねーのかよ。罪子さん。」
「細かいことをゴチャゴチャと、これから一週間地獄生き抜く仲間に親しみを込めて呼び捨てしてやったのに。めんどくせえ奴だなお前。そんな真っ黒なゴス体操服着てりゃ、ジャングルの中で野糞してケツそのゴス服で拭いても、見た目じゃわかんねーんだろうな。」
「おめーは体操服で自分のクソ拭く癖でもあんのか。お前のその真っ白な面白くもねー体操服、おめーのマンコ爪で穿ってマン血で現代アート描いてやるわ。」
お互いに罵り合って挑発していく内に声量がどんどん大きくなっていき、周りもガヤガヤしだしてとうとうギャラリーを成してしまった。殺せ!ぶん殴り合ってシロクロ付けろ!とヤジが飛び出すこと数十秒後、本当に殴り合いが始まった。
取っ組み合いの喧嘩がこの人工ジャングルの中で行われている。先生もこの喧嘩に気付いているみたいだけれども、何か言うわけでもなく、腕組みしてギャラリーと共に観戦している有様。
「せ、先生、喧嘩を止めないんですか!?」
「若い血気盛んな時期の女が集まるんだ、喧嘩があってもおかしくない。若さに喧嘩、流血はつきもの。姦嬲姦の姦徒となれば、なおさら。止める必要がどこにある。シロクロはっきり付くまでこの喧嘩、見届けさせてもらう。」
「そうですか」
想像は付く返答だった。
そんなやり取りの間にも二人はお互いに拳を顔面に、腹に叩き付け合い、顔面血塗れ、相手の返り血で染まった拳を振るうと周りに血が飛ぶ、白い体操服にポッチが無数にできる。
何を言っているかも分からないような野武士のような図太い声で喚き散らしながら血みどろになりながらただただ拳で殴りあう両者。私は罪子さんを、根性の据わっていて、一見怖そうに見えるけど実は優しい人だと思っていたけれど、怖そうに見える上に内にもこんな野獣のような一面が隠れているということを知って、はっきり言って少し引いてしまっていた。
殺し合いの目をしていた、もちろん彼女だけではなく、また別の彼女もそうだったのだが。
「そのくらいにしておけ」
そう聞こえた、ようやくこの血みどろの意味のない喧嘩を止めようとするまともな先生が。声の聞こえた方向に体を向けると、そこには全裸の巨女が腕を組んで立ち尽くしていた。
姦嬲姦女学院の校長、
大声ではなかったが、どこからか猿の鳴き声や巨大な鳥のさえずりが、そして野蛮な血喧嘩を観戦するギャラリーたちのヤジの声が響き渡るこの人工ジャングルの中ではっきりと全員が聞こえたであろう、筋の通った声。
そして校長に目を向けたものはそのまま彼女に目を釘付けにされたのだ、あんなに盛り上がっていたギャラリーたちのヤジも彼女の言葉を聞くやいなや途端に絶えることとなった。血まみれの拳を振るい合い続けていた二人も、校長に目を向け、今にも顔面に振り下ろされそうな拳二つ、互いの顔面スレスレの位置で停止している。
なぜそうなのか、なぜ校長の声を聞いて全てが止み、全てのまなざしが校長一点に集中することとなっているのか。
彼女が
股座から大きく伸びたその白い陰毛は風にゆらりゆられ、肩には巨大な蝶が止まっている。糸のように細い眼でどこを見ているのかははっきりと伺うことができない。多分どこを見ているということはしていない、全てを見ているのだ。そう思わせるような厳かさを感じさせる。こんな
入学式の時を思い出させるその佇まい。それによくよく考えて見れば、私たち生徒は全裸でない校長を一度も目にしたことが無い。
「今年こそは死人を出さずにこの姦嬲姦林間学校を終わらせたいと私は思っている。今ここで殴り合いで死人が出るようであっては、それも叶わなくなろう」
少なくとも去年はこの林間学校で死人が出たという事をさらっと言ってしまうあたり、この学校の校長だということが伺える。死人が出たところで無理ないとは思う。
「二人とも、お前たちはこの一週間を共に過ごす仲間として過ごしてもらう。何か互いに許せないことがあっての事だろうが、今は互いへの憎悪を心に秘め、この一週間を生き延び、戦友としてのきずなを育んではくれまいか」
「、、、、、、、、はい」
いいえとは答えられないような静かだがはっきりと伝わってくる言葉の圧により、死人が出るかと思ってしまうような二人の間にあった熱量は冷やされることとなった。
「握手せい」
黙って、だが互いの目をギロリと睨み付けながらの、強制的に執り行われた仲直りの儀を私は見た。そしてその後私の方に向かって歩いてきた。組を見つけたものは固まってその場に座れと先生らに言われたので、地べたに座った。血まみれの女生徒二人に囲まれながら。
その後は女尊全卑ナイフやゴム弾が込められた拳銃を各自一つ渡され、体操服の下に特殊シャツとやらを着せられた。頑丈そうな素材で出来ており、ナイフ等での攻撃やゴム弾の着弾等の衝撃を大きく緩和し、これに編みこまれたセンサーによって受けたダメージを算出し、生か死か判断するそうだ。このシャツを着ておけば安心とはまったくならない、当然だが、ついさっき林間学校での生徒の死者の存在を仄めかされたばかりだ。この林間学校で他の生徒を殺害してしまったとして、日本の司法による刑罰を受けるということもないだろう、なにせこの学校の言うことを信じるのであれば、私たちはすでに戸籍を抹消され、死んだものとして扱われているというのだから。刑罰どころか、強い女戦士として褒め称えられることさえあるのではないかと疑ってしまう気持ちすらある。
「貴様ら、先に言っておくが、集団自決でもしようものならこの林間学校より苦しい地獄の強化訓練室に送り込みきっちりと根性を叩きなおすからな。一日目にすぐに他グループに全滅させられるような腑抜け共も同じ道、精々努力することだ」
この林間学校よりも苦しい地獄の強化訓練室、どんな場所で何をやらされるのかわかったものではない。一日目に全滅するよりかはこの林間学校で死んだほうがマシだと思わされるようなことが待ち受けているかもしれない。次々と不安要素だけが積み上げられていく。
そうこうしている間に、ジャングルにグループの番号の順番ごとに入っていくことになった。そしてすぐに私たち7番目のグループでジャングルの中に向かうことに。
ここが入り口だと指差されたそこは、まさに獣道と言えるような場所になっていて、人が通ろうとするなら回りの木々に全身の露出部を引っ掻き回されながら進まざるを得ないようなものだった。断ることもできないので私たち7番組はその道からジャングルへと進んでいく。草くさいどころの話ではないし、獣道を歩いて進んでいく途中にも何かの動物の糞のようなものも何度も見かけた。
「とりあえず開けた場所を目指しましょう、こんな獣道ずっと歩き続けたって埒があきませんし」
そう言って帰ってきた声は、罪子さんの応という返事だけだったが、業巣屋からははこちらの目をギロっと睨む形で返事が来た。何でお前が仕切ってるんだと言いたげな目だった。業巣屋さんから感じられる静かな敵意に反応して怯えるほど余裕のある環境には私は今はいない、今考えられる危険としては、今移動の途中で先行したグループに急襲され戦闘を強いられること。巨大な危険生物と遭遇して戦闘を強いられること。敵がどこから来るものか予想が付くとは思えない。人工ジャングルのものといえど、このしっかりと生えている木々が視覚の全てを支配する。どこを見ても木々が生い茂り、他に見えるのは生息している動物。今のところ鳥か、遠目に見えた猿程度しか見かけられていないが、蛇が地面に這って進んでいるのを見逃していたかもしれないし、なんならまだ遭遇していないだけで巨大な発情期のオスゴリラや巨象をも討ち取ってしまうような強力な猛毒を持つ毒蜘蛛が潜んでいるやもしれない。
そんな不安ばかりがふつふつと込み上げてくる中も、人工太陽から放たれている熱波が巨大な木々の枝や葉に遮られているにも関わらず私たちの身体に責め苦を味合わせている。全身に垂れている不快な汗、乾くことなく絶え間なく流れるそれは、私たちの身体の水分を大きく消耗している事実を教えてくれている。このまま水分を取れないというのがどれほど危険か。熱波にやられて全滅する、というのもずいぶんと現実味あるものだ。開けた場所に向かう前にまず水分を補給できる場所を探さなくては。血眼になりながら、泉やら川のような場所を探した。さすがに水分の一切を与えずにここで一週間生き延びろというのはしないだろうから、どこかにあるはずだ。
そう思いながら水場を探し続けて2時間が経過した。この人工ジャングルはどれだけ大きいんだ。
「おいおめーら、あそこ見ろ」
業巣屋さんがようやく口を開いてある方向を指を指した。そこに見えたのは、小さな泉だった。ようやく水場を見つけることができた。水分不足でぶっ倒れて死ぬ可能性について考えることをしなくて済む、もうしなくていいんだ。ホッとしてうれしくなってしまった私は、駆け足で足元に擦り傷ばかり付ける枝を気にすることもせずに泉に向かって駆けていった。
そして私は、その数秒には私たちが見たものは、巨大な一匹のゴリラが泉に脱糞している姿だった。
私たちに向けられた視線に気付いたその巨大なゴリラ、下半身を見てみると巨大な体に相応しい巨大なペニスがぶら下がっているのが見えた、巨大なオスゴリラ。ゴリラというのは基本的には大人しい動物だと聞いたことがあったが、発情期のオスゴリラはとても凶暴で人をも簡単に殺すということも聞いたことがあった私は、このオスゴリラが発情期のオスゴリラである可能性があるんじゃないかと恐れた。
ただのオスゴリラであればこの場をさっと去れば襲われて殺されることは避けられるはず、もっともこのゴリラは普通のゴリラの体型から逸脱しているが。
そう思うやいなや巨大なオスゴリラはこちらに向かって雄たけびをあげて駆けてきた。
「走って!!!!!走らなきゃ!!!!!」
私は二人に向けてそう叫んだ。早く逃げなきゃ殺される、早く逃げても殺されるかもしれない、でも今は逃げることしか。急いで元来た道に駆ける、しかし聞こえない、二人が地面を急いで踏みしめる音が聞こえない。
「魅血流、私らがくだらないと思ってた姦嬲姦のいかれた戦闘授業、生かせる時が来たんだよ」
「おめーはチキンな女よ、仕切っていやがったくせにそのザマか。こいつも所詮はタマ付きのXYよ。」
二人は私と違っておかしかった、4mはあるであろう巨大な発情期のオスゴリラに襲われそうになっている中、彼女たちは、戸惑いもせずに立ち向かう選択肢を選んだ。私たちに与えられている武器は拳銃とナイフ、拳銃に込められた弾丸はただのゴム弾。立ち向かえるとは思えない、二人とも殺されてしまう!
巨大オスゴリラが二人に大きな右スイングを振りかざした、私は見ていられなかった、さっきまで一緒に行動していた同級生二人が人から肉片に変わる瞬間なんて。
目を閉じてしまった
二人の肉片が空に飛び散り、雑に削り取られた首なしの胴がこちらに転がってきて数秒後に生首が私の頭のすぐそばを横切るヴィジョン、最悪の結果。起こってはいなかった。
二人はオスゴリラ右スイングを避けきり、それの大きな股をくぐり抜けて股座にぶらさがった巨大な右左の金玉を一人一人づつもぎ取っていった。
ギョアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!
金玉を引き裂かれた巨大なゴリラの悲痛な叫び、股から滴るどころでなくスプリンクラーのように飛び散る血液、あたり一面の枝木を汚い朱色に染めていく。
「慣れてんだよね、オスの金玉潰すのなんぞね」
罪子さんは薄ら笑いを浮かべながら右手に握り締められたゴリラの巨大な金玉を握りつぶした。
「おめーもか、私はこれで5つ目、ゴリラのは勿論初めてよ」
業巣屋さんも薄ら笑いを浮かべながら、左手に握り締められたゴリラの巨大な金玉を握り潰した。
「野郎の
4mもの巨体を誇るオスゴリラに死たらしめたのは、二人の肝っ玉の据わった女による素手金玉切除だった。姦嬲姦の暴力の授業で学んだ事、"対雄戦の格闘において
大量出血のまま金玉を失ったオスゴリラは叫び続けていたがその声もだんだんと小さいものになっていき、私のすぐ側にゆっくりと救いを求めるかのようにゆっくりとノロノロ歩いてきたが、大きな音を立て、小枝をバキボキと折る音を鳴らしながら倒れた。玉無しゴリラの亡骸、首の後ろに謎の数字が刻まれていた。XY20233、シリアル番号を思わせるその数字は何を意味するのか。今はなにも分からない。
「水場と夕飯、ゲットしたって事だ、いきなり幸先いいじゃんよ」
「ちょっと待ってください、このゴリラを食べるんですか!?」
「他に夕飯って言えそうなもんこの辺に転がってないだろ、ワガママ言ってりゃ飢え死にだよ魅血流」
夕飯はゴリラだ。私たちは今、ゴリラを焼いて食べています。人工太陽の光も抑えられ、今は夜を演出されている。昼と打って変わって寒い風が吹くようになった、水辺にいるからというのもあるだろう。火を付けるのに随分と時間が掛かったが、まあこうしてなんとか夕食の時間を過ごすことが出来ている。
「そういえばさ、魅血流はなんでここにいんだろうね」
罪子さんがゴリラ肉を食いながら私に聞いてきた。その答えは私も是非聞きたいところだ、なぜこんな高校にいるんだろう。
「高校受験に失敗してしまったんですが、この学校にだけは入学することができたんです。両親が届いていた、と言って姦嬲姦高校のパンフレットを見せてきて、入学がまだ間に合うと知ったものですから、入学を決めたんです。こんな高校だとはどこにも書いてなかったんですよ」
「何だパンフレットって、私はそんなもん見たことねーけどな。大学生4人に捕まって車の中で
「業巣屋さん、輪姦されかけたんですか!?」
「みんなそんなん経験してるらしいじゃん、ここの奴らみんなさ。おめーだけだろそんな何もねーのは。アンタはどうなんだよ、罪子」
「呼び捨てすんのか、まあもうそんなんどうでもいいわ。私も、スーツ着てる怪しいオッサン連中が繁華街歩いてたら絡んで来たもんだからタン吐きかけたらこの私を集団で殴る蹴るの暴行、その後に汚ねえ工場みたいな場所連れられて服切り刻まれてな。バカどもがズボン下ろしてる間にナイフ奪ってタマ刺して逃げてやった。私も業巣屋よろしく、襲われた後に家帰って寝りゃ、セーラー来て校門の前よ。意味わかんなかったね、どこだよここって」
「私ら襲ったその野郎の連中がマンゲーゲンだかいう秘密結社のメンバーもとい親族連中で、それに恨み買って消されそうになってる私たちをこの姦嬲姦が拉致って強制入学、そういうわけだ。でもおめーはオスどもに襲われたわけでもなく、自主的に入学、意味わかんねーんだって」
「ハハ、、、何の手違いなんですかね、、、」
焚き火を囲んでゴリラの肉を食らいながら、お互いの過去を知ることが出来た。そして私は何があってこの姦嬲姦に誘われたのか、何もわからない。今はただ肉を食って栄養を取って、二日目に備えるだけ。それ以外に何も出来ることは無い。
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