第25話 Momi!!

充血した目。


血色悪い肌。


「……えっと、もしかして君は、感染者って奴なのかな?」


うー……


そして、話が通じない。


これは、ほぼ間違いなく「目覚めた感染者」って奴なんじゃないだろうか。

もしそうならば、そうとも知らずに僕はかなり危ない橋を渡っていたことになる。

嫌な汗がダラダラと噴出してきたぞ。

コンビニに出かけずにそのまま部屋でインターネットに夢中になっていたら、背後からガブリと行かれていたかもしれない。


いやまて。

早々に決め付けるのは良くないな。

頭の弱い子だろうが感染者だろうが今後のこの娘への対応をどうするべきかは難しいところだが、はっきりはさせておいたほうがいいだろう。

僕は最後の手段で確かめることとした。


「最後通告です。今から僕がする質問に君が答えなかった場合……」


……くっ。

この手だけは……やってみたかった。


「おっぱい揉みます」


僕は両手を肩の位置まで上げ、モミモミの仕草を彼女に見せつける。

このBカップ娘が何等かの理由でアホな子を演じているとしても、知らないおっさんに目の前でこんな素振りをされたら何らかの拒否反応を見せるに違いない。

これはセクハラじゃないぞ! 高度な心理的駆け引きと呼んで頂きたい!


「君は感染者ですか?」


うー……


そりゃ、感染者なら「はい感染者です」とは言わないだろうから我ながらマヌケな質問だったとは思う。

しかしそうだとしても、彼女はイエスともノーとも答えなかった。

僕はこれが最後の質問だと通告したはずだ。


「それが君の“答え”だと理解していいんだな?」


僕はゆっくりと彼女の左胸目掛けて右手を伸ばした。



……もみっ



ほほう。



……もみっ



うむ。



もみもみっ



こ……これは。


……やわらかあぁぁぁぁい!

1年ぶりのおっぱいだぁ~♪


僕はこれが尋問であることを忘れ、夢中で揉みしだいてしまった。

素晴らしい。

素晴らしいぞ、10代のBカップ!!

もみっ!


対する彼女はされるがままではなく身をよじる反応をするのだが、これは拒絶とかましてや感じてるワケではなく、必死に僕の手に噛みつこうとしている感じであった。

むうう、いかん! おっぱいに目が眩んで大怪我とか、そんなマヌケなことになるワケにはいかぬ。

僕は左腕を伸ばして彼女の動きを静止する。

もちろん左手の行先は彼女の右胸である!

正当防衛ってやつだな、うん。


もみ!



何はともあれ、これで間違いない。

僕はこの娘を感染者だと結論付けた。


この娘の今後の対応は、山田さんに聞いてみよう!


もみっ!

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