第10話 1+1=×


第10話 1+1=×


S:「はい。あっちゃん1+1=何ですか?」


A:「は?そんなの2に決まっているじゃないですか。ボクをバカにしないでくださいよ~」


S:「ブッブーー!不正解です!」


N:あっちゃんは神から知恵を授からなかったのでしゅね。


A:「え?ちょっとナレさんまでどうしたんですか?あ、まさか。二人でボクを試してるのですね?」


S:「まぁまぁ。落ち着き給え。君が2だと思うのは無理もない。それが社会で生きる。と、いう事なのだから。」


A:「え?なんだか釈然としないなぁ。どういう事か教えてくれませんか?」


S:「うむ。いいかい?1+1が2というのは、物を比較。あるいは選別するために人間が勝手に決めた「決まりごと」であって「法則」ではないんだ。


A:「・・・・。何て言ったんですか?」


S:「しょうがにゃいにゃー♡もっと分かり易くいうと。1+1=2にする為には。

1と対象とする1が等しい質量。あるいは等しいパワーであることが前提なんだ。」


A:「え!2って実は存在しないってこと?」


S:「いあいあ。宇宙は広大なのだから2は存在を否定できない。」


A:「なんだか壮大な話ですね♡」


N:周りをみてください。

〇とれたてのりんごと、腐りかけのりんごは、価値が同じですか?

〇赤ん坊と大人では同じ量の仕事ができますか?


S:「この様に、似たようなモノであっても、価値は等しくない。また、同じ人間で

あっても、力の差は等しくない。」


A:「なんとなく理解できました。」


S:「うむ。生命の世界ではひとつひとつが宇宙パワーに匹敵するパワーを秘めている。ゆえに1+1=2はほぼ不可能といえるし、法則には当てはまらないのだ。」


A:「なるほど。さすがです。ですが、まさか2という答えが刷り込まれた偽りのものだったなんて、ショックです。」


S:「悲観するのは早いぜ。何故ならこの世に、一つだけ確実に2、3、4と積み重ねてゆけるものが存在する。」


A:「おお。それはなんですか?」


S:「全ての生物が等しくもっていて、等しい価値を秘めたもの。それは『魂』さ。」



二人が立ち去った後・・・。


N:宇宙は広大で分からない事ばかりであるが、意外と単純なのかもしれない・・・。


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