第5話 ゴリラ


第5話 ゴリラ



N:ゴリラ。霊長目ヒト科ゴリラ属の総称。


S:「はい。今回はゴリラを通して、人類の在り方を語ってみたいと思う。」


A:「ゴリラはドラミングが有名ですよね。一昔前までは凶暴な動物だと言われいましたが、最近ではとても平和的な動物だという研究結果が出ています。」


S:「あっちゃんにしては、なかなか良い着眼点ではありますが、彼らがなぜ存在しているのか考えたことはあるかね?」


A:「え?あはは。えーと、癒しですか?」


S:「はい、愚か者決定!」


N:本当に人間ですか?


A:「ぐあ、ナレさんの言葉、刺ささるぅ~!」


S:「まず語る前に、我々人類が、第一世代の人類ではない。という事実を頭の片隅に置いて、話を進めていきます。」


A:「わかりました。」


S:「では、あっちゃん。第一世代の人類はどこへ行ったのか、わかるかね?便宜上、現代人を2世代人類と呼称し、簡潔に解説をお願いします。」


A:「え?えーと、平たくいうと、第2世代人類に滅ぼされました。」


S:「はい。そうですね。第二世代人類は野蛮ですね~。しかし、自分たちが生き残る為には仕方がなかったですね。」


A:「共存の道はなかったのですか?」


S:「共存した時期はありましたね。しかし、地球の環境の変化に適さず、自滅したとも考えられていますね。今のところわ・・・・。」


A:「今何か、物凄く凶悪な顔をしたような・・・?」


S:「はい。では、我々第二世代人類は、いきなりひょっこり、現れたのかな?」


A:「え?えーと、はははどうかな~?わかりません・・・。」


S:「第一世代人類にも、1.01。1.02。1.03etc...。のような、様なざまなヴァージョンの人類が存在していました。そのどちらの世代の人類も必ず、後発の人類と入れ替わりを繰り返し、進化と繁栄の道を辿ってきました。はい。気づきましたね?」


A:「あ。ま、まさか・・・。」


S:「はいそうですね。我々こそが万物の霊長などと、嘯いている間にも、第三世代の人類は虎視眈々と入れ替わりの時を狙っているのです。」


A:「うあ、なんか鳥肌立ちました!」


S:「第三の人類の侵攻がはじまった時、われわれは仕方がないと、言い切れますか?」


A:「あはは。あの、所でゴリラの話しはどこへいったのですか?」



二人が立ち去った後・・・。


N:ゴリラを檻に入れて鑑賞する人類、次に檻に囚われるのは・・・・。




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