現場

キャンプ場は都心から車で3時間程、少し上流で渓流釣りが出来るという人気の有る場所だ。

そこでA夫婦と子供1人、B夫婦と子供1人に妻弟1人、C夫婦と子供2人に夫弟1人が消えている。

この家族は友人同士という訳ではなく、テントの設営場所が隣り合っていただけなのが、キャンプ場の管理者への利用申し込みで分かっている。前日昼から利用していたのは3家族のみ。

目撃した大学生達の設営場所は、魔法陣の内側になっていたが、夏休み初日、早朝のことで、まだ他の利用者はいなかった。

大学生達の通報によりキャンプ場は騒然となった。

捜索隊も出て、川下まで探したが、誰も見つからなかった。


村落の場合、電車内の駐在員1人しか目撃者がいない。

証言を元に、見たと言う光の帯を地図上で直径として円を描くと、村全体が収まる。一番大きな魔法陣になった。


教室に現れた魔法陣は、窓側と廊下側の壁いっぱいまで円形に広がり、その内側にいた生徒達を消した。

教室は正方形という造りではなく、教卓より前と中央列最後の机のあたりまでが、魔法陣の内側になった。

日直として、教室前方で黒板消しのクリーナーを使っていた生徒A。

他クラスの友人に呼ばれ、教室前方から出て行こうとした生徒B。

窓側最後列の自席に座っていた生徒C、その前でCの机に手を付き雑談していた生徒D。

それ以外の生徒が消えた。

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