いくぜ! 王道バトルもの!!(3)

・きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。


・桃ちゃん:いい子。


・青ちゃん:不思議ちゃん。


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前回までのあらすじ:「能力バトルものも書いてみたいなぁ!」ときぃちゃん。あれこれアイデアを出す3人だが……続いて、きぃちゃんが思いつく!


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き おっ!


桃 どしたの?


き いまふと思ったんだけどさ、「動物を操って戦う能力者」ってのもアリだよな!


桃 あー、確かにー!


青 多いのは、犬やカラスを使役するタイプかな。


き あっ、そっか!動物全般じゃなくて、特定のものだけ操れる能力ってことか。


青 動物全般だと強すぎるから、制限をかけた方がいいかもしれないね。


き なるほどな!


桃 じゃあ、どんな動物を操る能力だと面白くなるか考えてみようよ!


き よっしゃ!ドードー鳥にしようぜ!


桃 えっと……。


青 初っ端からきたね。


桃 うん。


き ん?何が?


桃 ……それ、絶滅してるよ。


き えっ!いつの間に!?


桃 およそ350年前かな……。


き なんてこったぁ!ドードー鳥よ、お前を使役してみたかったぜ……。


桃 それは残念だね……。


き 仕方がない!切り替えていこう!よし、金魚で手を打つか!


桃 えっと……金魚?


き うん。ゴールデン・フィッシュ。


桃 ……操っても何の役にも立たないような……。


き いやぁ、全身全霊をかけて金魚鉢からジャンプすれば、ターゲットの目を潰すくらいはできそうじゃね?


青 口の中に飛び込んでびっくりさせることもできるね。


き 複数匹同時に操れるなら、口と鼻を塞いで窒息死させることだってできるかもな!


桃 うーん……。


き いやいや、桃ちゃん!不可能とは言えないはずだぜー!


桃 うん……実際に小説を書くのはきぃちゃんだから、きぃちゃんがそれでいいなら私はいいんだけど……。


き ちょっと待ってね。想像してみるわ。えっと、「金魚で敵を倒す能力者が活躍するラノベ」ね……ふむふむ、なるほど。


桃 どうだった?


き うん。絶対に読みたくないと思った。金魚系能力者は止めよう。


桃 私もそれがいいと思うよ。


き 他には……。


青 セミはどうかな?


桃 ……うるさいだけだよね、それ。


き 敵を不眠にして、頭の回転を鈍らせることができるんじゃね?


桃 うん。きぃちゃんがよければ、私はユニークでいいと思うけど……。


き ダメ!セミ系能力者も禁止!


桃 そうだね。それがいいと思うよ。


き 私、思ったんだけどさぁ……金魚やセミじゃなくて、もっとカッコいい動物じゃなきゃダメじゃね?だって、「バトルもの」だもん!


桃 よかったぁ!やっとスタートラインに立ったね!


き ってことは……うん!ここはライオンの一択だな!なにしろ百獣の王だぜ!


桃 確かにライオンはカッコいいし、強いよねぇ!でも……そのライオンは一体どこから来るんだろ……?


青 舞台が東京なら、現実的に考えて、上野動物園から脱走するしかないと思う。


桃 脱走できるのかな……?


き 王に不可能はないんじゃね?


桃 うーん……万一脱走できたとしても、すぐに猟友会がやってきて射殺されちゃいそうだけど……。


き おおっ!射殺されるのは困るな。じゃあ……ヒグマだ!これも強いぞ!


桃 やっぱり猟友会が動くと思うけど……。


き だったら、ゾウ!


桃 猟友会が黙ってないよ、絶対


青 ヘラクレスオオカブト。


桃 猟友……それは近所の小学生が黙ってないね、きっと。


き よっしゃ!トラだ!


桃 猟友会……。


き うーむ。猟友会って強ぇなぁ!


青 いっそ、猟友会を操る能力にすればいいんじゃないかな?


き おおっ!それだ!!


桃 ええっ!?



猟友会最強説ー!!

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