第4章:いくぜ! 王道バトルもの!!
いくぜ! 王道バトルもの!!(1)
・きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。
・桃ちゃん:いい子。
・青ちゃん:不思議ちゃん。
---
新章開幕ー!!
---
3時間目と4時間目の間の休憩時間、高校の教室で……。
き そういやさぁ!
桃 なになにー?
き 昨日、「とある魔術の禁書目録」を読み返したんだけどさ。やっぱカッコいいよなぁ、ああいうの!
青 うん。カッコいいよね、木原神拳。
き そこかよ!……いや、確かに木原数多は強かったけど……そうじゃなくて、いろんなキャラが特殊能力を使って戦う話って燃えるよなぁと思ってさ。
青 いわゆる「能力バトル」だね。
桃 能力バトル?
青 厳密に定義するのは難しいジャンルだけど、「空をピュンピュン飛び回ったり、手のひらからエネルギー弾を放ったり、そういう特別な能力の持ち主が、その能力を使って戦う話」くらいに考えればいいと思う。
桃 ふむふむ。なるほど。
き ああいうのも書いてみたいと思ってさぁ!
桃 いいねぇ!
き じゃあ、一丁考えてみっか!
桃 うん!
き んー、どこから考えようかなぁ……。
桃 きぃちゃんは、自分が登場人物になるとしたらどんな能力がほしい?
き そうだなぁ……アレだな!無限にお金を生み出せる能力!!
桃 ……確かにすごくほしい能力だけど……アレ?バトルものだよね?
き おいおい、桃ちゃん!ステルス戦闘機が1機いくらすると思ってるのさぁ!
桃 あっ、うん。そういうバトルかぁ……。えっと、青ちゃんは?
青 私は、相手を眠らせる能力がいいかな。
桃 おー!いいね!どんな強い敵でも、眠らせちゃえば怖くないもんね!
青 うん。でもそれだけじゃなくて、眠らせて、さらにバラ色の夢を見せて……。
桃 ……えっ?
青 そして目が覚めたら、夢と現実の落差にショックを受けて自殺してしまう……そんな能力。
桃 えっと……どこまでが能力?
青 自殺するまで。
桃 それ、相手を自殺させる能力じゃん!バラ色の夢を見せるってくだり、必要!?
き そこが青ちゃんの優しいところなんじゃないかな?
青 うん。北斗有情拳のような。
桃 だってそれ、その後自殺するほどショックを受けるための前フリでしょ!?優しさもへったくれもないよー!!
き じゃあさ、桃ちゃんはどんな能力がほしい?
桃 えー、私かぁ。んー……時間を停められたら強いんじゃないかなぁ?停まった時間の中で、自分だけが動けるの!
き あー、ハイハイ!最強能力ね。
青 うん。ラスボス的チート能力だね。
桃 アレ……なんかダメだった……?
き いや、ダメってわけじゃなくて。ただ、何て言うかなぁ……。
青 時間を停めて、しかも自分だけが動ける能力はあまりにも強すぎる。だからタブー視されることもある。
桃 あー、そっかぁ……。
青 ただ、何かしらの制限を付ければ大丈夫だよ。
桃 制限?
き ほら!「停められるのは0.2秒だけ」とかさ!
桃 うん、「制限」の意味はわかったけど……0.2秒じゃ何もできないねぇ。
き 制限がきつすぎたか。それなら……1度停めると、1年間は停まりっぱなしって能力!
桃 長いよ!
き 1年ありゃ何でもできるだろ!
桃 そりゃそうだけど……絶対暇だよね、それ。途中で寂しくなっちゃいそうだし。
青 1年あったら、大体の敵のことは許せちゃいそうだね。「まぁ、コイツともいろいろあったけど……いま思えば、コイツの言い分も理解できるところはあるんだよなぁ。……うん。本質は悪いヤツじゃないんだよ」なんて。
桃 でもその1年って、敵からしたら一瞬のことでしょ?敵はやる気満々のままだから……。
青 うん。同情したら瞬殺されるね。
き 他には……わかった!こんなのだろう!
桃 なになにー?
き 停められるのは10秒だけ!その間、自分も敵も体を動かすことはできない。けど、お互いに意識はある!だから、その場にいる全員が、10秒の間に猛スピードで頭を働かせるわけ!
青 「ヤツの軸足を見るに、時間が動き出したら右ストレートを打ち込んでくるに違いない。オレはすかさずカウンターを狙うぜ!……とヤツは予想しているだろうから、さらのその裏を読んで、一本背負いでいくぜ!……と見せかけて」なんて具合?
き そうそう!どうよ!仲間とアイコンタクトを取ったりしてさぁ!
桃 面白―い!
青 上手くやれば、「デスノート」ばりの緊張感のある知的バトルになりそうだね。
---
裏の裏の裏の裏の裏のウララララー!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます