JKだし、青春部活ものを書いてみっか!(7)

・きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。


・桃ちゃん:いい子。


・青ちゃん:不思議ちゃん。


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前回までのあらすじ:「青春部活ものもアリだよな!」ときぃちゃん。あれこれアイデアを出す3人だが……第3章、これが最終回!!


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き そういやさぁ。


桃 なになにー?


き 桃ちゃんって「調理部」だっけ?


桃 ……えーと。


き あっ、うちの学校は「料理部」って言うんだっけ?


桃 えっ?えっ?


青 「クッキング・クラブ」?


き 英語かぁ!シャレてんなぁ!


桃 ちょっ、ちょっと!ちょっとちょっと!根も葉もないことを、誰もが知っている明々白々の事実のように話すの止めてよー!私は「調理部」も「料理部」も「クッキング・クラブ」も入ってないよ!「アレ、私って調理部だっけ?」って一瞬悩んじゃったじゃん!


き 桃ちゃんって、甘い言葉にコロッと騙されるタイプだよなぁ。気をつけた方がいいよ。


桃 うっ、うん。ご忠告ありがとう……。


青 えっと、それで、「MOCO'Sキッチン」がどうしたって?


桃 「MOCO」って誰よー!


き おおっ!そういうツッコミか!夫のポケットの中から思わぬものを見つけてしまった妻のようだ。


桃 だから私、「調理部」にも「料理部」にも「クッキング・クラブ」にも「MOCO'Sキッチン」にも入ってないってばー!っていうか私、料理できないし!


き ええっ!その顔と体で!?


桃 かっ、顔と体!?


き ホラ、桃ちゃんって良妻賢母っぽい顔だし、体も安産体型じゃん。腰のあたりなんて……。


桃 わかった!私の顔と体のことはもういいから!青ちゃんも、お尻をジロジロ見ないで!えっと、えっと……それで、調理部がどうしたの?


き ん?調理部って何の話?


桃 いい加減にしなさい!!


き 冗談だよ、冗談。……なっ、ママっぽいよな?


青 うん、ママっぽい。


桃 もー!


き あー、そうそう。ふと思ったんだけど、調理部を舞台にした「部活もの」って面白くできるんじゃないかなぁ。


桃 調理部……?


き 例えばさ、全国の調理部が集結するインターハイを舞台に、料理バトルを描くとか!


桃 料理バトルっていうと……あっ!「食戟のソーマ」とか、「ミスター味っ子」とか!


青 「美味しんぼ」の「究極VS至高」シリーズも有名だね。


き そうそう!そういう作品のJK版ってわけよ!「部活もの」らしく、個性的な選手たちが登場してさぁ!


桃 一口食べただけで、素材を完全に言い当てることができるとか!


き 料理マンガの元祖「突撃ラーメン」にも登場する伝統的な特殊能力だな!いいねぇ!


青 敵の策略にハマり、味噌汁の味つけに失敗。泣き崩れる主人公。あわや敗北というところで……主人公の涙が一粒鍋に落ちる。その涙に含まれていた塩分によって、味つけが完成する!奇跡が起きた!そう、主人公の逆転勝利だ!!……っていう熱い展開とか。


き おおっ!「包丁人味平」に登場する、どう見ても衛生的に問題があるものの、じつに印象深いあの名シーンをリスペクトとしたエピソードだぁ!


桃 盛り上がりそう!


き あるいは、別の方向で……うん!「他の部から依頼を受けてレシピを開発する」っていうストーリーもアリかもね。


桃 開発?


き 例えば……ほら!バスケマンガなんかだと、選手がよくレモンの輪切りを食べてるっしょ?


桃 あー!疲労回復効果があるんだっけ?


き 「今回は強敵だ。通常のレモンの輪切りでは回復が間に合わないだろう。……そうだ!調理部に相談だ!」なんてところから始まってさ。一口食べるだけで元気バリバリになるメニューを開発するわけよ。


桃 ……ドーピング?


青 短編集にして、毎回異なる部から様々な相談を受けることにすれば、面白くなりそうだね。


桃 確かに!


き 青ちゃんはどう?何かアイデアないかね?


青 うん。それなら……動物を屠殺するところからやるのはどうかな?


桃 とっ、屠殺!?


き あー、確かにな!「食べる」ってのは、結局生命をいただくってことだもんな。マジでやるならそこからか!


桃 そっ、そうだけど……動物を解体したりするってことだよね?


き 舞台は北海道の農業高校だな。そして、部員たちが家畜を育てるところから始まるわけだ。家畜に名前なんて付けちゃってさぁ。


桃 えっと……それ、調理部?


き ……うん。「銀の匙」だな、これ。


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すべての生命に感謝ー!!

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