JKだし、青春部活ものを書いてみっか!(4)

・きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。


・桃ちゃん:いい子。


・青ちゃん:不思議ちゃん。


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前回までのあらすじ:「青春部活ものもアリだよな!」ときぃちゃん。あれこれアイデアを出す3人だが……またまた、きぃちゃんが思いつく!


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き 部活を題材にしたラノベってのも、考えてみるといろいろアイデア浮かぶもんだなぁ。


桃 きぃちゃん、すごいよ!よく次々思いつくねぇ!……だいぶ読む人を選ぶテーマな気がするけど。


き いやぁ……おっ!おおっ!おおおっ!


桃 えっ!なになに!?


き 閃いた!


桃 えっと……どんなの?


き ズバリ、「女子盗聴部」!


桃 ……最初に言っておくね。


き ん?どしたの?


桃 それ犯罪!!


き おおっ!


青 その犯罪行為と、「女子」って言葉のミスマッチ具合が興味をそそる。いいネーミングだね。


桃 ……たっ、確かに気になるけど……えっと、何をする部活なの?


き いや、そのまんまだよ。女子高生たちが盗聴する話。で、みんなでワーワー語り合うわけよ。


桃 ……どうしよ。全然イメージがつかない!


き えーと……そうそう!例えばさ、未婚の男の先生に盗聴器をくっつけてさ。


桃 うん……。


き デートの様子を盗聴するわけ。で、先生やデート相手の声を聞きながら、「先生、頑張って!そこでもうひと押し!」とか、「ダメだぁ!いつも威張り散らしてるくせに、コイツ、女の前では根性なしだぁ!」とか、ワイワイ盛り上がるって寸法。


桃 ああっ、そういうことか!先生はちょっとかわいそうだけど……面白いかも!


き だろー!


桃 うっ、うん。続きが気になって読んじゃいそうだね……。


き もちろん、部員同士で意見が対立することもあってね。「あんたさぁ、さっきから『もうひと押し』『もうひと押し』ってそればっかだけど、バカのひとつ覚えじゃないんだからさぁ」「あーら、先輩。お言葉ですが、女心がおわかりになっていないようですね」「なっ、なんですって!」「『押してダメなら押し倒す』。それが殿方というものでしょう?」「ふっ……所詮は去年まで中坊だった鼻垂れの戯言よ」「いっ、いくら先輩でも、言ってよいことと悪いことがありましてよ!聞き捨てなりませんわ!」なんて。


桃 女って怖い……。


青 アニメ化する時には、後輩生徒役の声は新井里美さんにお願いしたくなるね。そんなセリフ回し。


桃 あっ、そうなの?


き 逆にさ、女の先生のデートを盗聴する時には、部員全員が一致団結しちゃってね。


桃 あっ、そこはやっぱり女の子だね!同性だもん。応援しちゃうよね!


き いや、そうじゃなくて、全員で先生をぶっ叩くわけよ。


桃 あっ、そっち……。


き 「なーに、このビッチ!お高くとまっちゃって!」「ほーんと、ゆとり世代ってダメよねぇ。黙っていれば男がなんでもやってくれると思ってるんだから」「同性として恥ずかしいわ!」「脳内お花畑よねぇ!」「きっと、自分を『いい女』だって思ってるんですわ、この人」「いい女?」「ええ。分別のわかる年になって、さすがに自分がかわいくないことは自覚したものの、でもブスとは認められず、キャリアを誇るほど努力もしてこなかった空っぽの女が最後に頼るよすが、それが『いい女』という便利な言葉ですわ、先輩」「あーら!去年まで中坊だったくせに、あなた、賢いじゃない!」「いやーん!先輩にはかないませんわ!」「フフッ、かわいい子」なんて。


青 給湯室のOLみたいだね。


桃 えっと、女子高生の私が訊くのもアレだけど……最近のJKってそんなに怖いの?


き まぁ、そういう連中もいるんじゃね?


桃 そっ、そっかぁ。……私、きぃちゃんや青ちゃんがお友だちでよかったよ……。


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盗聴して女を磨いちゃおー!!

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