JKだし、青春部活ものを書いてみっか!(3)

・きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。


・桃ちゃん:いい子。


・青ちゃん:不思議ちゃん。


---


前回までのあらすじ:「青春部活ものもアリだよな!」ときぃちゃん。あれこれアイデアを出す3人だが……ふと、きぃちゃんが思いつく!


---


き そういやラノベの部活ものっていやぁ、何やってんだかよくわからないタイプのってあるよね。


桃 えっ、どういうこと?


き えっと、ホラ。『ハルヒ』のSOS団とか、『はがない』の隣人部とか……『俺ガイル』の奉仕部とか!


青 うん。部活動そのものではなくて、その部活に集まった生徒たちのコミュニケーションを楽しむタイプの作品だね。


き そうそう!それそれ!そういうのもアリだよなぁ。


桃 いいねぇ!面白いよねぇ!


き んー……何かアイデアは……ふむ。


桃 きぃちゃん、思いついた?


き 「女装部」ってどうよ?


桃 ……女装?


き うん。男子が3人くらいでさ、毎回女装して、部室でグダグダ話すだけの作品。


桃 うーんと……なんで女装?


き あー、それねぇ……なんでだろ?


桃 えっ!そこ重要じゃない!?


き うーむ……。


青 たぶん……「してみたかったから」じゃないかな。


き それだな!


桃 ……。


き ……。


桃 ……えっ!?それだけ?


き ん?


桃 アレ……男の子って、「してみたかった」ってだけで女装するものなの!?もしかして私が知らないだけで、男の子ってそういう感じなの!?


き いや、知らんけど。


桃 えっ……。


き まぁでも、うちの弟なんて見てると頭空っぽだからなぁ。あいつがいつ女装しても、私は驚かないね。


桃 そっかぁ、そうだったのかぁ。……えっと、それで女装して何を話すの?


き そりゃまぁ、「そういやお前さ、すね毛の処理ってどうしての?」「あー、オレ、元々ツルツルだから」「そっかぁ……」「……」「……」「……えっと、お前は?」「あー……まぁ、ぼちぼちね」「……へぇ」みたいな。


桃 なんかよくわからないけど、生々しいね……。読んでる内に赤面しちゃいそうだよ。


き 基本的にはいつも同じコスチュームなんだけど、たまに誰かが衣装を新調したりすると、「おっ!……アレ……それ……」「あー、うん」「へぇ……」「うん……まぁな」「……いいじゃん」「おっ、おう……サンキュ」「ああ、いや……」なんて。


桃 ヒャー!なんかこそばゆい!!


き 2人とも頬を染めて、俯いちゃったりしてね。


桃 キャー!


き さらに、ちょうど窓からは夕日が差し込んでくる。


桃 くっ、苦しい!よくわからないけど胸が苦しいよ、きぃちゃん!!


き おおっ!桃ちゃんが悶えてる……。


桃 あの……きぃちゃん……その……つっ、続きは……?


き おおっ!桃ちゃん、そっち系かぁ……。


桃 えっ!えっ!?


青 きぃちゃん、金脈を掘り当てたかもしれないね。


き おおっ!


青 桃ちゃんに試読してもらって加筆修正していけば、傑作が生まれる予感がする。


き マジか。私、そっち系いけっかなぁ……。


---


タイトルは「ゆるばら」で決まりー!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る