JKだし、青春部活ものを書いてみっか!(5)

・きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。


・桃ちゃん:いい子。


・青ちゃん:不思議ちゃん。


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前回までのあらすじ:「青春部活ものもアリだよな!」ときぃちゃん。あれこれアイデアを出す3人だが……今度は青ちゃんが口を開く!


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青 私も思いついた。


桃 おー、青ちゃん!なになに、教えて!


青 うん。「オジサン研究部」。


桃 オジサン……お爺さん?


青 ううん、中年オヤジの方。時に脂ぎっていて、時にバーコード。そしてまた時にはムッツリいやらしく……。


桃 わかった!青ちゃん、もう十分わかったから!!


青 うん。そのオジサンを研究する部活。


き ほぉ!具体的にはどんな感じになんの?


青 ほら、リアリティ・ショウってあるでしょ。「テラハハウス」とか「あいのり」とか。


き あー、ハイハイ!参加者のリアルな姿を覗き見する番組だ!


青 そう。あんな風に、いろいろなオジサンのリアルな言動をこっそり撮影して、それを部室で見るの。


き おー!


青 映像を見ながら、女子高生たちがクイズ形式でオジサンの行動を予想したり、なぜその行動を取ったのか、みんなで議論したり……。


き なるほど!まさにオジサンの研究だ!


青 「試しにオジサンの前に1万円札を落として頂戴。反応が気になるわ」なんて実験もしたり。


き 実験って面白いなぁ!


青 他にも……「電車の中で、向かいの席にミニスカートの女子高生が座った時、果たしてスカートの中を覗き込もうとするか?」なんて。


き そりゃ、覗くっしょ!覗いちゃうね!


青 じゃあ……「車内にその女子高生とオジサンしかいなくて、間もなく女子高生は居眠りしてしまう。果たしてオジサンの行動は?」とか。


き ヤバい……そりゃヤバイって!!嫌な予感がプンプンするー!


青 あとは……「街で、パパ活する女子高生に声をかけられた時の反応は?」とか。


き ふんふん!


青 最初は戸惑ったり、断ったりするオジサンが多いと思うけど、「途中で『オジサン……私、オジサンみたいな人、マジでタイプなんだよね。お金なんていらないから……ね』なんて言ってみたらどうなるか?」とか。


き キッツー!耐えられるオジサンいんのかねぇ?……あっ!わかったぞ、青ちゃん!その話、部員の中に金持ちの子がいて、その子が大量のエキストラを雇ったり、ドローンを飛ばして撮影したりしてるって設定っしょ!「けいおん」のムギちゃんみたいな!


青 うん、そう。


き いいねぇ!まさに部活ものって感じだ!!


桃 ……えっと、盛り上がってるところ申しわけないんだけどね。


き ん?桃ちゃん、どしたの?


桃 なんでオジサンを研究するの?


き ……えっ?


桃 ……あれ?


き あー、改まって訊かれると難しいけど……まぁ、「華道、茶道、書道、オジサン道」は大和撫子のたしなみって言うからなぁ。


桃 ……それ、どこの世界線?


き あー、何て言うか……青ちゃん、説明頼む!


青 うん。……私たちはいま高校生だけど、やがて社会に出る日がくる。


桃 うっ、うん。……なんか急にマジメな話になったね。


青 その時、絶対に避けて通れないものがあるよね。それは……?


桃 ……えっ、えっと……オジサン?


青 そう。オジサン。


き 桃ちゃん、そこまではいいよね?


桃 えっ?あっ、うん。確かにオジサンはどこにでもいるよね……。


青 そのオジサンと出会った時……戦うにしろ、取り入るにしろ、陥れるにしろ、弄ぶにしろ、むしり取るにしろ、夢を見せてあげるにしろ……オジサンに精通しておいて損はない。


き そうそう、それ!「学べよ、乙女!オジサン道!!」ってわけよ。


桃 えっと……全体的にわかったような、わからないような感じだけど……なるほど。そういうことかぁ!オーライ、オーライ!オジサン、サイコー!


き いや、最高ではないかなぁ。


桃 ……オジサン、サイテー!!


青 それもどうだろう?


桃 ……よし、私もオジサン研究しよっと!


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オジサンはサイコーじゃないんだー!

かと言ってサイテーでもないー!!

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