私だって転生したい!(2)
・きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。
・桃ちゃん:いい子。
・青ちゃん:不思議ちゃん。
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前回までのあらすじ:「異世界転生ものに挑戦しようと思う!」ときぃちゃん。青ちゃんのアドバイスで、まずは「主人公が転生時に授かる能力」を考えることに……!
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き えーと……いろいろアイデアが浮かびそうなんだけど……あっ!
桃 ん!?
き きたきたきたぁー!ラノベの神が降りてきたぁー!
桃 おおっ!
き ずばーり!
桃 ゴクリ。
き 腕が8本になる能力ってどうかな!
桃 8本……。
き ドヤッ!!
桃 ……えーと、主人公だよね?「主人公はカッコよくなきゃ」って思ってたんだけど……クモみたいな見た目でも大丈夫なのかな?
き 桃ちゃん、スパイダーマンを知らない?
桃 きぃちゃん、スパイダーマンの腕は2本だよ。
き んー、まぁ、そこはイラストレーターさんの力を借りればいいんじゃね?きっとカッコよくしてくれるっしょ!
桃 クモだけど……カッコよくできるのかなぁ?
青 可能。絵師は神だから。
き 神だってさ。
桃 神?
青 そう、神。
き 神だよ。
桃 神かぁ。
き でさ。
桃 うん。
き どうよ、8本の腕!
桃 んー……8本の腕に剣を持って同時に攻撃されたら、相手は防戦一方になっちゃうね。強そう!
き ほぉ、なるほど!それもいいね!
桃 ……えっ?きぃちゃんはそのつもりだったんじゃないの?
き 私は8本中7本の腕に盾を持たせて、守りを固めようと思ってたんだ。
桃 ……。
き ガチガチにねっ!!
桃 あー……慎重なクモなんだね。
き 桃ちゃん!
桃 えっ!?
き 想像して!
桃 うん!
き ……異世界での戦いって口喧嘩じゃないんだよ?殺し合いだよ。
桃 うん……。
き そりゃ慎重になるっしょ!
桃 そっかぁ……青ちゃんはどう思う?
青 私が気になるのは腰。盾は重いものだから、どこまで耐えられるか不安を感じる。
桃 そこかぁ……。
き 確かに!腰は体の要だもんね。大切にしなきゃなぁ!
青 敵を倒すことができても、腰をやってしまったら元も子もない。
き だねぇ!んー……そうしたらぁ……きたきたぁ!!こんなのどうよ!
桃 なになに?
き 足が4本!ドヤッ!
桃 化け物!!
き これはね、超便利だよ!
桃 えっと……便利?
き 歩くときは2本しか使わないで、残り2本はいつも休ませておくわけ。で、疲れたら交代すんの。そしたら無限に歩けるー!!
桃 あっ……えっ?そうなの?
き すげぇアイデア!
桃 青ちゃん……えっと、何かある?
青 私はやっぱり腰が心配。足は休憩できても、腰は休めないから。青ちゃんにはもう少し腰をいたわってほしい。
桃 そこかぁ。そこだよねぇ。
き 腰……じゃあ腰が2つになるってどうかな?
桃 ……きぃちゃんはアレだね。とりあえず人体を改造するのが好きなんだね。
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きっと敵はショッカーだねー!!
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