「翔子がパイロットでどういうことだよ！？」

「そ、そんなこと僕に言われても」

「……ヤバイ。もっと傾いてきた」

「おいおいおいおい！　どうするんだよ！」

「ゆ、雄二！　落ち着くのじゃ！」

「ほら、雄二。霧島さんがこっちにやってきたよ！」

「やってきた……って？　よかった、これで助かる−わけないだろうが！　なんで、パイロットが操縦やめてこっち来るんだよ！」

「……みなさん。落ち着いて下さい」

「静かにするのじゃ。これから大切なことを言ってくれるはずじゃ」

「でも霧島さんのあの格好って……」

「……パラシュート」

「おい、まさか」

「……今から私が助けを呼びに行ってきます」

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