第3話 異端審問会執行

「ねえ、雄二」

「なんだよ、明久」

「僕が何をしたって言うんだ!?」

「姫路と島田と3人で楽しそうに下校していた。須川が発狂した。以上だ」

「ちょっと、待ってよ! 雄二もいたじゃん! しかも途中で霧島さんと二人で抜け出したじゃないか!」

「……チッ。ほら、さっさと歩け。グラウンドの真ん中で、砂風呂にしてやるから」

「砂風呂!? 違う! 首から下まで埋めるやつでしょ!!」

「うるせえ。こっちにも生活があるんだ」

「うっ……しかも雨も降ってきた……。なんてついてないんだ……」

「明久、お前はまだいいだろう」

「どうしてさ」

「俺なんか、帰りもあるんだからな」

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