第2話 輝きの遺跡、勇者の敗北と裏切り②


はぁ、疲れた。魔力消費はそんなになかったのだが、もしかしたら魔力消費アップの付与が遺跡内にあったのか?前はなかったよな。んー?

「ふぅ、ここでいいかな。」

遺跡の近くにある屋敷に入った。

「よっこいしょっと」

リュウキが椅子に腰を掛け、ライトが

「親父かよ。まったく『ストレージアウト』」

テーブルとイス、お茶のポットを出す。

「ねぇ、私の気のせいかな?この魔法見たことあるのだけど、しかもレアスキルと」

メイがこそこそとつぶやいている。

「メイ、メル、ラン、こそこそ話さなくてもいいですよ。」

3人は振り返ると、

「なんで私たちの名前を?」

リュウキとライトは、

「リュホウ教国が俺を討ちに来たことは知っている。」

5人はびくっとした。

リュウキは手を翳し、

『クラッキング』

ライトが不思議そうに、

「何があった?」

リュウキは、

「リュウカとラクトも左腕についている魔道具の機能を書き換えた。その魔道具はどこで手に入れた。まぁ、おおよそどこか分かるが。」

リュウカとラクトは、ビクッと体を震わせると、恐る恐る答える

(リュウホウ教国の教王に、付けろと言われ装着した。普通に何かの飾りかと思っていた。)

リュウキはそれを聞き考え始めた。

(やはり、禁止にされているはずの魔道具か。確か、【吸感の腕輪】だったかな?通称悪魔の腕輪だっけ。吸収と感知、それに、生命吸収だったはず。まだ実在してたってことは、まずいな、これが出まわったら大変だ。)

「リュ・・・。おい、リュウキ。」

何かを考えている様子のリュウキにライトは声を掛ける。

「あぁ、悪い、考え事をしていた。それでだ、その魔道具を渡した国との繋がりを切りエリスア王国側に来ないかな?」

リュウキの提案に5人は驚き3人は、深く頷いた。

「リュウカとラクトはどうする?」

二人は頷き、

「一旦リュウホウに戻ります。魔道具の件問い詰めたいので。」

ライトは仕方ないという顔をして

『転移、リュウホウ教国』

リュウホウ教国内の教都リュウシのはずれに着いた

「さすが、伝説の転移魔法ですね。早い。」

ラクトとリュウカが呆気にとられていると

「とりあえず、3人の安全は保障するよ。どのみち、俺らの今度作るクランで保護という形にするから。」

リュウキはそういうと再度転移魔法を使い、帰って行った。

「不思議な感じがまだ取れない。どこかで会った様な感じがする。」




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最強魔法剣士の冒険記~全ての種族とのんびり生活~ 竜にゃん @tatuki-h

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