第三話 リュウホウ教国の勇者召喚③

第三話 リュウホウ教国の勇者召喚③


「そなた達には、これよりエリスア王国に向かい、エリスア王太子リュウキ・フォン・エリスアの首を取ってほしい。首でなく、生け捕りでもいい。そして、これを渡しておく、勇者と剣聖殿には、この魔道具を授ける。」

二人は、左腕に腕輪をはめた。

「では、ギルドに行きカードを発行してもらいエリスア王国に潜入してもらいたい。」

5人は、さっそくギルドに行きカードを発行してもらった。

「なんで私たちの出身はエリスアになっているのかな?それに、このレベルで武器は、こっちに来る前にやっていたゲームのままだよ?」

レベルとランクの高い魔獣討伐して、強くなるしかないかな。

コボルト・ディザスタとオーク・ディザスタを討伐する方がいいかな?2匹とも、装甲が固いはず。


その一方、エリスアでは、リュウキの魔法実験が行われていた。

空間魔法と時空魔法の合成魔法だ。

『空間と時空よ・我が虚無の・果てよ・虚無世界(きょむのせかい)』

ゆらゆらっと黒い異空間が浮かび上がった。

「よし、成功だ。」

ライトが呆れ気味に、

「また何かすごい事しているな、SSY(ソウルシードユグドラシル)の時も色々やらかしていたのを忘れていないよな。」

リュウキは、違う方向を向き口笛を吹きだした。

(こいつ絶対忘れていたな。)

「まったくこの世界に無詠唱魔法を放つのは、リュウキだけだぞ。ルルは、最近お前の悪影響で無詠唱を頑張っているし。」

ルルが隣で魔法練習をしている。

『フレイムアロー』

無詠唱で炎の矢が30本飛び出した。

「リュウキ様、これはどうですか?」

ルルがリュウキに確認をする。

「ルル、おめでとう。成功だね。さすが、次期王妃だね。」

ルルが頬を赤くし、照れている。

さて、確か今日だったよな。俺の夜光剣と白聖剣の強化が終わるのは、ライトは最近、愛用の神槍レーヴァテインを使っている。俺も最近、銃剣バハムート・ヘラムを使用している。

「ルル、街に行こうか。」

ルルに声を掛ける。

「はい。お供させてもらいます。」

とてもいい笑顔で返事が返ってきた。

街にある、王家がひいきにしている、武具屋「海驢」に入った。

「おやっさん、例の武器は完成したか?」

武具屋のお館に強化した武器を裏から持ってきてもらうと

「夜光雷鳴剣と白雷聖剣だ。黒光りの剣だった、夜光剣と白銀に輝く聖白剣が強化された新たな姿だ。」

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