第三話 採取と討伐、そしてランクアップ

さてさて、ピール草はどこかな?

ここだな、スキル『鑑定』

これを三〇本か。おっ、あっちにもあるな

「沢山あったな。八〇本近くあったな、ライトこれでいいよね」

ライトに確認をしながら、ヘルテスの元へ持っていく。

「こんなにあったのか。」

ヘルテスが驚きながら1本1本手に取って確認していく。ついでに言うと3つ目の依頼もクリアしている。

「後これもお渡ししますね。この魔石を」

再度、ヘルテスに渡すと思い切り呆れられた。えっ!なんで?そういえば、さっき向こうの方に、何かの魔獣が居た気がする。よし『探索(サーチ)』

これは、大きいな、ドラゴンか?いや、ゴーレム?よし見に行ってみよう。ライトやヘルテスに断りをいれ大きな反応があった場所に、向かう

『身体強化』『サイクロンバースト』

全身を強化し、加速させるために下半身に風魔法を付与する。

「ここか、何もいないが。再び『探索(サーチ)』」

広範囲探索してみると、ドラゴンが寝ていた。赤か、いや、青?何この毒々しい色のドラゴンは鑑定にも引っかからないなんて、ここは、狼煙を上げるか。

『紅蓮弾(グレンショット)』

バキッ!なっ、やらかした。ドラゴンの方を見るとこちらに気づいたのか、こっちに向く。

「ばれたか。」

夜光剣と聖白剣を抜き、ドラゴン亜種に立ち向かう。

『白灯裂覇』聖白剣が白く光輝く。

横に一閃斬り付けるも、まったく傷がつかない。ちっ、これは、どうだ、『烈空炎雷斬』夜光剣が薄い赤色に燃え上がる。

再び横に一閃斬り付ける、今度は、片方の羽が切り落とされた。その後2時間くらい死闘を繰り広げ、疲労が限界まで達した。

「これはちょっと厳しいな。」

ドラゴン亜種から炎のブレスを放とうとしていた。やばい、目をつむるとドラゴンの悲鳴が聞こえ恐る恐る目を開くとライトとヘルテスが立っていた。

「間に合ったが、話は後から聞くにして、ほら、超級ポーションだ。にしても、なんだ、このドラゴンは初めて見るぞ。」

よし、全回復。もう一回、鑑定を行う。レッドポイズンドラゴンって、

「レッドポイズンドラゴンって、まぁ、弱点は、水か。」

『水流斬』『陽炎・炎雷斬』

夜光剣と聖白剣に青と赤黒いオーラを纏わせる。くっ、重いな、だがここで負けられない。

『双燕・陽炎・水炎雷烈斬』

はぁあああ。多数の斬撃を繰り出した。ヘルテスが、ドラゴンのお腹に一発打撃を入れた。

『炎雷鉄覇』

ライトが40本の魔法の槍を出すとドラゴンに目掛けて撃ち放つ

『聖光槍』

グギャー。ドスンっと大きな体を倒した。

た、倒した。3人は息をついた。

ヘルテスが、

「これはS級の魔獣だな。いや、新種か。リュウキとライト、戻ったらランクアップ申請しよう。」

えっ、もう?ランク上がるのか?でも、このレッドポイズンドラゴンが新種とはね。

「さて、王都に帰るか。」

ギルマスのヘルテスが帰りの支度を始めた。

「準備できたか?行くよ。」

二人に声かけると、リュウキが

「転移使って帰りませんか?俺もライトも使えるので。」

ヘルテスが唖然と口を開けている。

「では、『転移・エリアス王都』」

ヒュンっと一瞬で、王都に転移した。

「今回の依頼と調査の報酬、金貨五〇枚。そして、レッドポイズンドラゴン討伐報酬でランクアップと報酬金貨、銀貨合わせて三〇〇枚、ランクはDとする。」

こ、こんなにもらえるのか?

ギルマスのヘルテスが

「今回の新種は、大手柄だってことだ。俺でさえ、初めての新種だったからな。あの森は、1週間後に調査団を派遣することになった。しかも、リュウキ、魔法やスキルを無詠唱だったな。」

ギルドより出た、ライトと共に話しながら王城に戻った。


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