第2話 冒険者ギルドと初依頼

俺らは、エリスア城から徒歩2分の場所に立っているギルドに入った。登録する為に受付のお姉さんの前に立った。

「新規登録ですか?ここに名前書いてください。」

お姉さんから用紙受け取り名前書いていく。

さすがに、フルネームはやめておくか。リュウキでいいかな。

「これでいいですか?」

用紙を受け取ったお姉さんは、石板を持ってきた。これで魔力測定するのか。

「ここに手を翳すのだね。」

リュウキは、石板に手を翳すと急に強い光に包まれた。この光は、

だんだん光が収まってくると、ギルド員のお姉さんが青い顔で

「こ・・・これは、ちょっと待ってくださいね。マスター、ギルドマスター」

と言いながら、奥の部屋に走っていた。何だ?もしかしてこの光は何かまずい状態か?

そう思っているとさっきのギルド員が戻ってきた。後ろに、強面なおっさんがそこに立っていた。

「お前か、チート級な魔力の持ち主というものは、って、あなた様は、エリスア王国第2皇子様では?」

あっ、さっそくばれた。ライトと顔を見合わせると、ギルドマスターの男が

「ここのエリスア王国ギルド本部ギルドマスターのヘルテスだ。元SSランクの冒険者で皇子のお父上のステルスとは、元パーティメンバーだ。ちなみに、そなたの母上のティア様も同じメンバーだった。」

んえ?ええ!

まったく知らなかったよ。ギルマスのヘルテスは。

「とりあえず、ギルドカードの件だが、Hランクからが、特例でFランクにあげようと思う。そちらのお連れ殿も含めて。皇子の横に居られる方は、この国の次期副団長様だからな。ほれ、これが、お前さんたちの身分証明になるギルドカードだ。」

ギルドカードは下から、H→G→F→E→D→C→B→A→S→SS→SSSになっていくと説明を受けた。Fランクだと、H、Gランクの依頼も受けることができるみたいだ。

「ギルマス。俺がこの国の皇子だということは、冒険者の時は、リュウキと呼んでください。」

ギルマスは一度考え縦に頷いた。そして3つの依頼表を出してきた。


・ピール草三〇本収集

・アースレッドドラゴンの調査

・魔石の発掘調査


よし、3つともするか。ギルマスに依頼書を渡し、準備してくるか。

アイテムボックスから夜光剣と聖白剣を取りだし腰に二本ぶら下げる。

「リュウキ、前に使っていた、防具使わないのか?」

あれか、あれは重くてね。金木犀の鎧は、もう少し封印かな。耐性五〇〇〇だったはず。レッドホークドラゴンを倒して作った俺のたった一つの防具だが、今はまだ使う時ではない。準備が終わり依頼に向おうと城門の前に来ると、ギルマスとお父様、母様、そして兄上と姉上と護衛騎士が待っていた。

「何故、父上と母上達がいるのですか?」

疑問に思いギルマスに尋ねた。

「俺から国王に話をしたら、見送りしたいって言うから連れてきた。」

そして、次に父上が

「聞いたぞ、ギルド登録していきなりのFランクはびっくりしたぞ。まぁ、さすが私の息子だ。今回の初任務はヘルテスが随行する。護衛がいるからな。時間だな、しっかり行って来い。」

家族に、見送られながら、依頼の一つ目の草原に向かった


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