第430話 VS蚩尤(その17)

蚩尤しゆうげきの石突きで俺の腹を打ち払った。


咄嗟にスラオが防御するが、勢いが強く俺は弾き飛ばされた。


俺は竜生九子の囚牛しゅうぎゅうと戦うデステルにもとに飛ばされた。


デステルは闇を広げてクッションにして、俺を受け止めた。


デステル「陛下、大丈夫ですか?」


「有難う。大丈夫だ。」


囚牛しゅうぎゅうは笛を吹いていた。


鳳凰ハピの歌の効果を相殺しようとしている様だが、上手くいってないようだ!


デステルが闇を囚牛しゅうぎゅうの周りに漂わせ、消音している。


蚩尤しゆうは俺に追撃しようと飛び込んで来たが、アスタロトが行く手を阻んだ。


アスタロトは蚩尤しゆうぼうを左手で掴み、蹴りを入れる。


蚩尤しゆうで蹴りを防御する。


コボミが蚩尤しゆうを爪でえぐる。


蚩尤しゆう酋矛しゅうぼうで爪を受けると、夷矛いぼうをコボミに降り下ろす。


リザがコボミと蚩尤しゆうの間に割り込む。


盾で蚩尤しゆう夷矛いぼうを受け流すが、蚩尤しゆうの威力が強く、受け流しきれない。


盾ごと飛ばされたリザは、竜生九子の睚眦がいさいにぶつかる。


睚眦がいさいと戦っていたヴァンスがリザに声を掛けた。


ヴァンス「救援有難う。でも必要ないぞ。」


ヴァンスが体勢を崩した睚眦がいさいを蹴り飛ばす。


リザ「邪魔をして御免なさい。」


リザはヴァンスに頭を下げると、周りを見渡し俺を見つけて、俺のもとに飛んできた。


リザ「陛下、守りきれずすいません。」


「気にするな。さあ、行くぞ!」


俺とリザはアスタロトと戦う蚩尤しゆうの元に飛んでいく。


俺は周りで戦っている仲間を見渡す。


鳳凰コボミの七色の詩で仲間達の戦意は高揚しステータスが上がる。


HPとMPの自動回復により、怪我をしても回復するし、魔法も放ち放題だ。


戦況は俺達に傾いている。


風伯と戦う雷神トールのライゾウ。


雨師と戦う悪魔ビフロンスのデルガ。


夸父こほと戦う悪魔ボティスのリザルド。


雷公ライゴンと戦う悪魔キマリスのオニバル。


電母レイジーと戦う日照り神であるばつのハーミアと勇者タクミ。


雲使いユン・トンと戦う悪魔エリゴスのグレンシー。



竜生九子と戦ってる仲間は・・・。


牛の龍である囚牛しゅうぎゅうと戦う堕天使サリエルのデステル。


獣の龍である睚眦がいさいと戦う悪魔ベリトのヴァンス。


鳥の龍である嘲風ちょうふうと戦うエルダーリッチの勇者ユイとその使い魔である火の鳥のフェン。


太い四つ足の龍である蒲牢ほろうと戦う悪魔パイモンのアンナ。


炎の獅子の龍である狻猊さんげいと戦う悪魔サブナックのライゴーとその妹である悪魔ヴィネのライカ。


両生類の龍である蚣蝮はかと戦う悪魔アモンのコボ1。


虎の龍である狴犴へいかんと戦う悪魔ナベリウスのコボ2。


亀の龍である贔屓ひきと戦う悪魔モラクスのオガ1。


しゃちほこの龍である螭吻ちふんと戦うヴァルキリーのスクルド、ヒルド、スコグル、フリスト。

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