第428話 VS蚩尤(その15)

俺の後ろに悪魔ゼパルのリガント将軍と悪魔ナベリウスのコボ2がいた。


リガント「陛下、ここまでのメンバーが行くのに、私達を置いていくと言う事はないでしょう。樹海王国建立前から将軍だった私は、今までで最大のこの戦いに参加できないで、指を加えて見ているだけなんて耐えられません!」


コボ2「勿論、私も行きます。」


初めて負けて帰って来たからなぁ。


皆心配してるんだろうねぇ・・・。


良し、このメンバーで行くか!


蚩尤しゆうとの決戦に出陣しようとしたら、妻達が世界樹前に転移してきた。


異世界転移者でありダンジョンマスターで吸血鬼真祖のヒナが抱きついてきた。


ヒナ「ヒロトー。無理はしないでね。」


同じく異世界転移者である魔女のサクラもその後ろにいる。


サクラ「危なくなったら、直ぐに逃げて来てよ。」


魔女のウィーラもその横にいた。


ウィーラ「儂も行くのじゃ。」


「ウィーラは小国軍西部の難民受け入れの管理を任せてるでしょ。」


ウィーラ「むむ。そうなんじゃが・・・。」


人間から天使に進化したアリアも駆け寄って来た。


アリア「必ず戻って来てください。」


「勿論だよ。蚩尤しゆうを倒して戻ってくる。」


俺はアリアの両手を握る。


悪魔バエルのスパも俺の後ろに現れた。

スパ「陛下、祝勝の準備をしてお待ちしています。」


メイドのブラウニーであるブラリリ、ブラルル、ブラロロもスパの後ろに来ていた。


ブラリリ「美味しい料理を沢山用意してお待ちします。」


「宜しくね。」


皆、心配しているのは分かるが、ちょっと大袈裟じゃないか?


さっさと行かないと、まだまだ来そうだ。


「行くぞ!」


俺は拠点の都市の地下に展開したダンジョンの広間に転移した。


そこには、コボ1、ゴブ1、オク1とアンナが待っていた。


そして、今回出撃するメンバーを召喚した。


「アンナ、状況はどうなっている?」


アンナ「現在、オガ1が迷宮入口にて魑魅魍魎達を迎撃していますが、灰色の霧が出ていて、押されぎみです。悪魔モラクスのオガ1だから何とか時間を稼げてる状況です。」


「ふむ。迷宮の外に皆を召喚する。魑魅魍魎達はゴブリン、コボルト、オーク、オーガ、キラーアントに任せるぞ。皆、行くぞ!」


皆「おおおお!」


俺は蚩尤しゆう軍の背後に転移すると直ぐに皆を召喚した。


蚩尤しゆうは振り返り俺を見付けた。


蚩尤しゆう「性懲りもなくまた来たか。」


風伯と雨師が詠唱しながら蚩尤しゆうの前に進み出る。


灰色の霧が俺達の周りにも漂う。


「ハーミア!頼んだぞ!」


ハーミア「任せて!」


日照り神であるばつの身体の中にある大量の熱が拡散した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る