第422話 VS蚩尤(その9)

リザルドは勇者タクミと勇者ハーミアが戦っている、囚牛しゅうぎゅう睚眦がいさいを見て。

睚眦がいさいに向かっていった。

リザルド「こいつの方が戦いがいがありそうだ。」


リザルドは飛び込み、睚眦がいさいに大剣を叩き落とす。

睚眦がいさいは慌てて躱す。


リザルド「タクミ、こいつは任せろ。お前はハーミアと協力して戦え。」


タクミ「有難う御座います。お言葉に甘えます。」


勇者タクミは勇者ハーミアと戦っている囚牛しゅうぎゅうに向かった。



悪魔ボティスのリザルドVS獣の龍である睚眦がいさい


睚眦がいさいがリザルドを睨み吠える。


睚眦がいさい「ガアアアア!」


勢い良くリザルドに駆け寄る。

神速。


直前で飛び上がり、睚眦がいさいが爪をリザルドの顔面を狙う。


リザルドは上段に大剣を構え、微動だにせず待っていた。


睚眦がいさいは危険を察知し、爪を降り下ろさず避けた。


リザルドは大剣を降り下ろしていた。


睚眦がいさいは辛うじて躱すが、体勢を崩す。


そこにリザルドが蹴りを放つ。


睚眦がいさいは九の字になって蹴り飛ばされる。


起き上がると身構える睚眦がいさい


肉食獣のしなやかな体躯。


瞬きもせず獲物を狙う姿勢でリザルドを睨む。


リザルド「ふむ。流石さすが龍の鱗だ。蹴り殺す事は出来ないか。」


リザルドは大剣を中断に構える。


睚眦がいさいはリザルドから眼を離さず、ゆっくりとリザルドの周りを回る。


リザルドも正対を崩さない様に、睚眦がいさいに向かい身体の方向を変える。


徐々に速度を上げる睚眦がいさい


回りながら距離を詰める。


刹那。


睚眦がいさいは一歩踏み込む。


フェイント。


リザルドは中段から大剣を突き込む。


睚眦がいさいは飛び込まず右に跳躍し、大剣を躱すと飛び上がり、リザルドの左から首に噛み付く。


リザルドは大剣の束で睚眦がいさいの顔を強打。


睚眦がいさいは顔を強かに打ち、顔を右に曲げた。


瞬間。


リザルドは大剣を八双から袈裟斬りし、睚眦がいさいを両断した。



勇者ハーミア&勇者タクミVS牛の龍である囚牛しゅうぎゅう


勇者ハーミアは終始|囚牛しゅうぎゅうに押されていた。


囚牛しゅうぎゅうの身体から流れる曲がハーミアの体調を感覚を狂わせる。


囚牛しゅうぎゅうの角が爪が尾がハーミアを傷付けていた。


ハーミアは致命的な一撃をすんでのところで躱していた。


ハーミア「クッ、まだまだ。」


そこに飛び込むタクミ。


タクミ「ハーミア助けに来たぞ。」


ハーミア「馬鹿か、不用意に近付くな!」


タクミ「え!」


囚牛しゅうぎゅうの曲がタクミの感覚も狂わせる。


牛なのに細長い身体が蛇のようにうねりながらタクミを襲う。


囚牛しゅうぎゅうの尾がタクミの足下を打つ。


タクミは躱した。・・・つもり。


尾はタクミが躱して着地した先を打ち付けた。


まるでタクミが尾を打ち付けた場所に自ら移動したかの様だ。


足を払われてバランスを崩す。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る