第417話 VS蚩尤(その4)

レイの魔法が消えるとまた魑魅魍魎達が襲って来た。


暫くまた戦いながら進む。


計画より進む速度は遅い。


今日の宿泊はどうしよう。


スパに念話で確認だ。


(スパ、近くに泊まれる場所はあるかい?)


スパ(2km先に城壁都市だった場所が有ります。但し、魑魅魍魎達がかなり居ますよ。)


(有難う。そこを拠点にしちゃおう。)


「2km先に城壁都市跡がある。そこを拠点にして今晩泊まる事にした。ライゾウとアンナ、先行して魑魅魍魎達を掃討してくれ。アンナはその後、防衛を頼む。」


ライゾウ「了解!」


アンナ「承知しました。」


ライゾウは雷となって、魑魅魍魎達を感電させながら、前方に飛んだ。


アンナは翅蟻の群れを召喚し前方の魑魅魍魎達を殲滅。


その後キラーアント部隊も召喚しうち漏らした敵を掃討していく。


俺達もその後に続いて進撃する。


そして敵を蹴散らして進軍は続く。


城壁都市跡に到着。


城壁はあちこち崩れているが、辛うじて残っている。


俺達が城壁の中に入ると魑魅魍魎達の死骸がそこらじゅうにあった。


キラーアント達が死骸を運んで数ヵ所にまとめていた。


城壁の周りにもキラーアント達がいて、敵の侵入を防いでいた。


取り敢えず城壁の復旧と防衛だな。


敵の数が多いのでこちらも数で対抗するか。


コボ1、ゴブ1、オク1、オガ1を召喚。


コボルト、ゴブリン、オーク、オーガの眷属達に対応して貰おう。


「皆、急の召喚に応えてくれて有難う。この都市を南の王国侵攻の拠点とする。眷属を召喚して、防衛と城壁の復旧をお願いする。眷属は交替で休ませながら、対応させてくれ。」


コボ1、ゴブ1、オク1、オガ1は東西南北に別れて、作業を開始した。


「アンナ、防衛御苦労様。今後は防衛をコボ1、ゴブ1、オク1、オガ1に任せて、アンナの眷属は都市内部の拠点化を頼む。」


「承知しました。」


南の王国の城壁都市に立て籠って、拠点化をはかっている。


所々ところどころ崩れ落ちた城壁を修理しながら、魑魅魍魎達の侵入を防ぎ迎撃する。


四方八方から迫り来る魑魅魍魎達。


コボ1、ゴブ1、オク1、オガ1は東西南北に別れて対応中だ。


東はコボ1のコボルト達。

西はゴブ1のゴブリン達。

南はオク1のオーク達。

北はオガ1のオーガ達。


傷付いた者を送還し、元気な者召喚し、それぞれ召喚送還を繰返す。


今のところ対応出来ているが、無限に増殖してくるような魑魅魍魎達の対応は心配があるので、何か手は打っておこう。


ヒナに念話で連絡する。


(ヒナ、この南の王国の拠点迄、迷宮を伸ばしてくれないか?)


ヒナ(いいよー。トンネルで伸ばすねー。)


(有難う。伸ばしたら、ここの拠点を迷宮化してね。)


ヒナ(分かったー。)


良し、これで拠点はいざとなったら、迷宮で籠城出来るぞ。


(ヒナ、因みにそのまま迷宮を、蚩尤しゆうがいると思われる南の王国の中央部最南端まで、伸ばせないかな?)


ヒナ(やってみるよー。)


これで迷宮を伸ばせれば、苦労しないんだけどな。


ヒナ(うーん。南に行くほど迷宮を伸ばせなくなるねー。)


(そうかぁ。残念だ。)


(今から皆を呼ぶので、取り敢えず迷宮を伸ばした最南端に、迷宮の転移機能で俺達を移動させれくれ。)


(りょーかーい。)

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