第416話 VS蚩尤(その3)

進むうちに魑魅魍魎達の数が増えていき、見つからない様に進む事が困難になってきた。


ライゾウの雷撃が魑魅魍魎達を倒し、死骸をグレイアが影に収納する。


次第に左右からも敵が襲撃してくるようになった。


ユイの魔法が魑魅を消滅し、フェンが燃やす。


勇者ハーミアの聖剣が魍魎を両断。

勇者タクミの聖剣が魑魅を薙ぎ払う。


スクルドの槍が突き刺さり、ヒルドの雷撃が焦がす。


スコグルがトライデントで刺し飛ばし、フリストの爪が切り裂く。


「きりがないなぁ。」


ユイ「全くだー。」


敵を殲滅しながら突き進む。


南の王国の進撃は激烈を極めていた。


魑魅魍魎は雑魚なんだけど数が多いんだよ。


飯食う暇もない。


次から次へと現れる。


「ちょっとタンマ。」


俺はパンを出してかじる。


魑魅が上から襲撃してくる。


スラオの闇の触手が魑魅を拘束し投げ飛ばした。


「スラオ有難う。ナイスだ。触手で刺したら血とか飛び散るから、投げる配慮がいいね!」


そしてコーヒーを飲む。


神刀ムラマサは腰に戻し、右手にパン、左手にコーヒーが入った水筒だ。


ユイが杖で魍魎を叩き潰して、俺を見た。


ユイ「私も何か食べたーい。」


「休憩しよっか。」


勇者タクミが聖剣を降り下ろし魑魅を左右に両断した後、気の抜けた声を出す。


タクミ「さんせーい。」


「レイ、頼んだ。」


俺の左手には世界樹であるレイの分身体が、手甲となって絡まっている。


レイは手甲から分身体の姿に変わると、魔法を放つ。


周囲の地面から木々が生えてきて、魑魅魍魎の進路を防ぐ。


木々に絡まる蔦が伸びて魑魅魍魎を拘束し絞め殺す。


レイの攻撃をすり抜けて来た魑魅魍魎は、スラオの触手が突き刺さる。


「ちょっと手が空けられるでしょ。

昼飯にしよう。と言ってもパンと飲み物ね。」


ユイ「私は照り焼きバーガーとコーラ希望!」


ハーミア「私も同じものをお願いします。」


タクミ「俺はビッグバーガーとコーラ。」


ビッグバーガーはパンズ3枚にハンバーグ2枚、刻んだタマネギとレタスにサウザン・アイランド・ドレッシングのあれ・・です。


勿論チーズとピクルスも挟んでいます。


グレイア「私はハンバーガーにトマトとレタスとミートソースを挟んでね、あと飲み物は牛乳で。」


ライゾウ「俺はトリプルバーガー肉多目3つ。飲み物はヨーグルト。」


ブラウニーのブラリリ、ブラルル、ブラロロを城から召喚。


皆の希望を聞いて送還し、用意が出来たらまた召喚。


ヴァルキリー達には照り焼きバーガーとコーンスープにした。


皆満足したようなので、先に進みますか。


ブラウニーのブラリリ、ブラルル、ブラロロは送還した。


レイは左手に戻る。


「出発するよ。」

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