第415話 VS蚩尤(その2)

南の小国群中央部で待ち合わせ。


待っていたのは、ライゾウとスクルド、ヴァルキリー達。


そして南の小国群西部から、勇者ハーミアと勇者タクミも来た。


南の王国の龍脈があると思われる場所に攻め込む。


そこに蚩尤しゆう夸父こほ雷公ライゴン電母レイジー風伯ふうはく達がいるはず。


「さあ、行くぞ!」


俺達は、南の小国群中央部から南の王国に進軍した。


南の王国も北側はスパの眷属も入っていて、情報収集は充分にしている。


出来るだけ敵が少ないルートを進む。


魑魅魍魎達が溢れている南の王国を進むのだ、戦っていると進軍の速度が落ちるだろうと考えてのことだ。


問題はスパの眷属の監視が届かない中央以南。


スパから念話が届く。


スパ(この先、前方に群れ有り、右に逸れる事を推奨します。)


(了解。)


「右に逸れるぞ。」


右の木陰に入り、物音を立てないように左側を見ると、百鬼夜行の様に魑魅魍魎達が進軍していく。


暫く進み町に着く。


スパ(この町には今のところ、敵は居ません。)


「今日はここで一泊だ。」


ユイ「樹海帝国に転移で帰らないの?」


「転移で帰って、また明日来たときに敵がいる事が心配なんだよな。」


アンナ「私の部隊で警戒しておきますので、皆さんはお帰りください。ぐっすり城で睡眠を取って、明日お越しください。」


「そうかぁ。じゃあお願いしようかな?」 


アンナ「任せてください。」


ユイ「わーい。アンナ宜しくねー。」


「タクミとハーミア、スクルド達も一緒に城においで。城の食堂で夕飯にしよう。」


タクミ「やったー。憧れの樹海帝国城食堂の夕食!ジュルッ。」


ハーミア「はぁ。またあの絶品の夕飯が食べられるのですね。」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


次の日の朝、出撃準備をして、城のホールに集合した。


念話でアンナに状況確認だ。


(アンナ、そっちの状況はどうだ。)


アンナ(問題有りません。お待ちしてます。)


「良し!出撃だ。」


転移で昨日の町に戻る。


町の広場に着くと、周りにキラーアント達がひざまずき待っていた。


中央にはアンナが立っている。


アンナ「お待ちしておりました。」


「警戒御苦労、それでは先に進もう。」


アンナはキラーアント達を送還して隊列に加わる。


先頭はダークハイエルフのグレイア。


続いて雷神トールのライゾウ。


俺、樹海帝国皇帝ヒロト。


横に並んで、エルダーリッチの勇者ユイ。


ユイの上を火の鳥フェンが飛ぶ。


後ろに勇者ハーミアと勇者タクミ。


ヴァルキリーのスクルド、ヒルド、スコグル、フリスト。


最後に悪魔パイモンのアンナが続く。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る