第411話 難民(その3)
「サクラ、迷宮に龍脈を入れてみてくれ。」
サクラ「了解。」
サクラはダンジョンコアをアイテムボックスから取り出し、迷宮創造の機能を実行した。
竜王山がサクラの迷宮になった。
「どうだい?龍脈を迷宮内に入れる事によって、
サクラ「うん。世界樹程では無いけど、大量に取得出来るね。
DPがどんどん増えていくよ。」
「それはいいな。迷宮の通路を管の様に伸ばして、このまま大自然南部まで行けるかい?」
サクラ「余裕ね。高速道路並みのトンネルを、大自然南部まで伸ばせるわ。」
「おお!それは凄いな。片側何車線ぐらいの高速道路になる?」
サクラ「片側3車線、中央分離帯を挟んで左右両側で6車線も余裕ね。」
「それ、作っちゃおう。大自然縦断地下高速道路で流通の革命だ。」
サクラ「OK。ダンジョンコアはこのまま龍脈と一緒に四霊獣結界の中にあれば安心だしね。」
「大自然南部にも、いずれ南の王国の難民が来るはずだ。その難民を受け入れる準備をしておこう。大自然の森に大勢の難民を受け入れるのは難しいので、地下に広大なスペースを迷宮で作ってそこに受け入れた方がいいな。防衛上もその方が安心だ。」
サクラ「荒野地域にダンジョンを伸ばして、荒野から食料を輸送したらどうかしら?」
「荒野地域って、魔王軍四天王の闇のクログルに任せたところだけど、食料なんてあるの?」
サクラ「名前は荒野だけど、今は広大な土地を利用して大規模農業を実施してるわ。しかもゾンビやグールが多いので睡眠も食事も休憩も要らない。24時間働くアンデットの、究極ブラック職場で生産性はピカイチよ。」
「うは、それは凄いな。大自然の難民受け入れとダンジョン運営はサクラに任せたよ。」
サクラ「了解。妊娠中で戦えないので丁度良いわ。産休も飽きたしね。」
「良し、俺はリビングに戻るね。バズとヒナにも迷宮で同様の地下高速道路を作って貰うよ。大自然の各領主にはサクラから伝えてくれ。特にミノタウロスのミロイドは南部の領主なので、難民受け入れの窓口になって貰う。」
サクラ「分かったわ。」
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俺は樹海帝国城のリビングに戻った。
ヒナとバズが待っていた。
ヒナ「どうだったー? 龍脈でDP取得出来たー?」
「バッチリだったよ。」
俺はヒナとバズに結果を報告。
ヒナ「私も大陸縦断高速道路のトンネルを作れば良いのね。そして小国群中央部に、難民受け入れの広大な迷宮を作るよー。」
「うん。有難う。ヒナはそれと環状線を作って地下トンネルで大陸中を網羅して貰おう。」
ヒナ「分かったー。」
バズ「私は迷宮内に龍脈がありませんが、どうしましょう? とても大陸を縦断するような、トンネルを作るDPはありません。」
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