第405話 VS雷公と電母(その5)

オク1はオークエンペラーから亜神ヴァラーハに進化していた。


亜神ヴァラーハ。

猪の顔。オークの顔は変わらず。人間の身体。顔以外は鎧を装備。4本の手で車輪と法螺貝、矛と剣を持つ。


アレオン「オク1、救援感謝だ。

貴様も変わったな。」


オク1「ふふふ、陛下にお願いして戦場に来たのだ。成果を出さねばなるまい。」


オク1は法螺貝を吹く。


大音量の法螺貝の音と共に眷属のオーク達が召喚された。


更に仲間達の力がUPした。


オク1「進め眷属達!オークの剛力を見せてやれ!」


オークの群れは我先にと魑魅魍魎達に突撃した。


オーク達は黒いフルプレートアーマーを装備している。


手に持つのは、魔槍か魔斧。


戦況は一気に樹海帝国軍優勢に傾いた。


オーク達もレベルが高く、最低でもオークソルジャーかオークメイジ。


オークジェネラルが多く、オークキングもそれなりの数が揃っている。


オークソルジャーの魔斧が魍魎の首を切り飛ば、魔槍が魑魅の頭を突き刺し、振り回す。


オークメイジの魔法が吹き荒れ、炎や風の広範囲の攻撃魔法が魑魅魍魎達を倒していく。


オークキングの魔槍は一振りで数十人の魑魅魍魎の身体が両断される。


それらとは比べ物にならない悪魔と亜神の二人は傍若無人に暴れまわる。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


電母は左手で右肩を抑えながら、一人だけ生き残った雲使いと共に雷公の元に戻った。


電母「つうぅ、やられました。」


雷公「生きて戻っただけでも良し。」


電母「まさか私に傷付ける事が出来るなんて・・・。」


雷公「神器のひとつであろう。

しかもかなり強力だ。」


雲使い「あのオヤジ雷の属性なのに、土を使うなんて反則です。」


雷公「うむ。雷神の1柱ではあるようだ。それにその後に現れた悪魔も侮れん。戦況を一気にひっくり返しおった。」


電母「他戦場の状況は如何ですか?」


雷公「思わしくないな。強力な救援が来た。」


大自然東部から進軍したコボ4軍もゴースト系のアンデットを率いて魑魅魍魎達と戦っていた。


北部から進軍したアレオン軍と同様に膠着状態。


コボ4は悪魔グラシャラボラスに進化した。


悪魔グラシャラボラス。

犬の身体に1対2枚の鷲の翼。コボルトのスペクターエンペラーから進化したコボ4は、黒いコボルトの姿に黒い鷲の翼。


空を飛び空中から邪気の固まり『邪弾』を魑魅魍魎に連射していた。


次々と撃たれて倒れていく魑魅魍魎達。


しかし、続々と増えていく魑魅魍魎は倒れるた数を大きく上回る。


コボ4「クソっ、倒しても倒しても増えていきやがる。」


コボ4の隣にコボ1が登場し飛んでいた。


コボ1「コボ4、苦労してる様だな。」


コボ4「兄貴!来てくれたのか。有難う。」

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