第401話 VS雷公と電母(その1)

巨人ゴリアテが夸父こほの前に瞬時に移動して盾を構えていた。


ゴリアテ「夸父こほ様、お、逃げ、く、だ・・・。」


ゴリアテは盾ごと上下真っ二つに斬られていた。


夸父こほ「くっ、済まんゴリアテ。」


夸父こほは転移で消えた。


オニバル「命をかけて主人を庇ったか、天晴れだ。」


アンナもオニバルの後ろから現れた。


アンナ「逃げちゃったね。」


オニバル「師匠を呼んで、龍脈を封印して貰おう。」


アンナ「そうね、魑魅魍魎がこれ以上増えると面倒だからね。」


そこに応龍ハク、麒麟コボミ、鳳凰ハピ、霊亀リザの分身体が転移してきた。


ハク「ご苦労様、今から封印するわ、ヒロトは大自然にある竜王の山の対応で忙しいので、ここに来ないわよ。」


ハク達は古竜山脈の龍脈を四霊獣結界で封印した。


アンナ「さて、魑魅魍魎を掃討しましょう。」


竜王山の龍脈は雷公ライゴン電母レイジーに占領されていた。


雷公ライゴンは古竜の山脈と同様に、龍脈から噴き出す魔力の力で魑魅魍魎ちみもうりょうを産み出す。


しかし、竜王山は大自然の中央部にあるので、大自然の各地から奪回の軍が集結し、魑魅魍魎達と戦っていた。


北部からは、スペクターエンペラーに進化したアレオンが率いる、アンデット軍。


西部からグリフォン族長で、グリフォンエンペラーのリグルが率いる、グリフォンとヒッポグリフ達。


南部からミノタウロス族長で、ミノタウロスエンペラーのミロイドが率いるミノタウロス軍。


東部からは、スペクターエンペラーのコボ4が率いるアンデット軍。


中央部で最初から戦闘をしている竜人ドラゴニュート族ドニルカが率いる竜人ドラゴニュート達。


そして激戦を繰り広げる竜王ドラシルと竜達。


魑魅魍魎達は龍脈の膨大な魔力を元に続々と現れる。


雷公「ふむ。数を背景に押してはいるが、決定力にかけるな。」


雷公ライゴン

青い身体。鳥のくちばし。上半身は裸で痩せ型の筋肉質。1対2枚の蝙蝠こうもりの翼。宙を浮く。緩めの白いズボンを履いている。足は鳥の鉤爪。周りには太鼓が浮かび。右手にノミ、左手に木槌を持つ。


電母レイジー「そうね。ちょっといってくるわ。」


電母レイジー

雷公の妻。羽衣はごろもを纏い宙に浮く。両手には1枚づつ鏡を持つ。右手に白い光の鏡。左手に赤い光の鏡。


電母レイジー雲使いユン・トン達、行くわよ。」


雲使いユン・トン

子供サイズの鬼。羽衣を身に纏い、鞭を持つ。雷公、電母の廻りを飛び回る。雷雲を生み出し、鞭で操る。


竜人族族長ドルニカが率いる竜人達と魑魅魍魎達が争っている。


ドルニカ「こいつら、次から次に湧き出てきやがる。」


ドルニカが拳で魍魎もうりょうの頭を叩き潰す。


猪の魑魅ちみがドルニカの背中に体当たりしてきた。


しかし、竜人の鋼の様な硬い鱗には傷もつかない。


ドルニカは振り向き、猪の魑魅ちみに蹴りを入れた。


猪の魑魅ちみの蹴られた頭が吹き飛ぶ。


他の竜人達も魑魅魍魎達を圧倒しているが、数に押されていた。


魍魎もうりょうと手四つで組み合う竜人が、魍魎もうりょうの腹に蹴りを入れる。


魍魎もうりょうの腹に竜人の足がめり込む。

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