第395話 VS夸父(その3)

俺は古竜の山脈に転移した。


「ドライマ、来たぞ。」


ドライマ「遅いですよ。魑魅魍魎が増え過ぎています。」


「大丈夫だ。先ずはゴブ1、オガ1だ。」


ゴブ1、オガ1を召喚した。


ゴブ1「召喚していただき有難う御座います。我が眷属の修業の成果をお見せします。」


オガ1「魍魎どもには負けません。」


ゴブ1、オガ1はそれぞれ眷属を召喚した。


黒いアダマンタイトのフルプレートアーマーを装備したゴブリンとオーガが、次々と召喚される。


ゴブリンとオーガは進化している。


ゴブリンソルジャー、ゴブリンナイト、ゴブリンジェネラル、ゴブリンキング、普通のゴブリンは1体もいない。


オーガも同様だ。


黒い魔剣とアダマンタイトの盾を持っている。


ゴブ1「出撃だ!」


オガ1「行け!蹂躙せよ。」


ゴブリンとオーガの黒い大群が魑魅魍魎達とぶつかる!


「そしてアンナ。」


アンナを召喚した。


アンナ「召喚有難う御座います。殲滅します。」


アンナはキラーアント達を召喚した。


キラーアント達はその外皮が黒く硬い。


魔槍を手に持つ。


続々と召喚されて魑魅魍魎達に向けて進軍していく。


そして翅蟻の召喚。


魔方陣から煙のように黒い小さい翅蟻の大群が涌き出て、宙を飛び魑魅魍魎に翅蟻の煙が襲う。


古竜の山脈の龍脈を占領した蚩尤しゆう軍の、増え続ける魑魅魍魎に対して、ゴブリン軍とオーガ軍、キラーアント軍、翅蟻の大群を出撃させた。


次は一騎当千の強力な戦力だ。


先ずは、レベルアップが急務の覚醒勇者達。


勇者タクミと勇者ハーミアを召喚。


「二人とも覚醒勇者で初顔合わせだが、協力して魑魅魍魎達を倒してくれ。進化出来たら夸父こほにも挑んでもいいが、進化前は止めておけ。亜神はまだ荷が重いだろう。」


タクミ「承知しました。早く進化出来るよう頑張ります。」


ハーミア「はい。畏まりました。」


次に夸父こほの対応だな。


リザルド、オニバル、ライゴー、ライカを召喚。


リザルド「待ってたぞ。俺に任せろ!」

オニバル「夸父こほを倒します。」


ライゴー「期待に応えるよう頑張ります。」


ライカ「進化の成果を見てください。」


「オニバル、夸父こほを倒して龍脈を奪回したら連絡をくれ、龍脈は四霊獣結界で封印する。」


オニバル「御意。」


「みんな、頼むぞ!」


竜王の竜脈も心配だから城に一度戻ろう。


俺は転移して樹海帝国皇帝城のいつものリビングに戻った。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


初めに翅蟻の大群が魑魅魍魎を襲った。


黒い煙が魑魅魍魎達を包む。


一匹一匹が小さい魔物の翅蟻。


牙は鋭く硬い。


その強力な牙で魑魅魍魎達を噛み千切る。


顔を目を鼻を頬を噛み千切る。


首を胸を腹を足を手を噛み千切る。


全身小さな傷が増えていく。


黒い煙が通り過ぎた跡は、目も見えず口もきけず立つことさえ出来なくなって、呻き蠢く魑魅魍魎だった者。


辛うじて息をしている状態。


その後にゴブリン達が魔剣で止めを刺していく。


ゴブ1「これじゃ、戦いじゃなく作業だな。翅蟻のが進む方向は避けて進むぞ!」


翅蟻は真っ直ぐ進む。

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