第385話 VSハーミア(その5)

ハーミア「オニバル将軍、貴方も何か様子が変わった様ですね。」


ハーミアは聖剣を中段に構えた。


悪魔に進化する前のオニバルにも、今のハーミアは敵うまい。


ましてや、悪魔に進化したオニバル将軍には歯が立たないだろう。


オニバルの圧力は凄まじく、ハーミアは思わず後ずさる。


ハーミアは跳躍した。


オニバルの頭上に『ホーリーアルテマボム』を放とうと、上空で構える。


嫌な予感がする。


聖剣の切っ先をしたに向けて、落ちていく。


ハーミア「ホーリーアルテ・・・。」


オニバルは漆黒の日本刀の鯉口を斬る。


上空にむけて抜刀した。


居合斬り。


勇者ハーミアの聖剣がオニバルに切られていた。


勇者の奥義は発動出来ず。


ハーミアは体勢を崩して落ちてきた。


樹海帝国軍オニバル将軍と魔神パズズのバズを敵に回し劣勢の勇者ハーミア。


勇者の奥義をもって戦況の打開を試みたが、聖剣を斬られて体勢を崩す。


オニバルはハーミアを蹴り飛ばす。


ハーミア「せ、聖剣がぁあああああ!」


ハーミアは斬られた聖剣を見て愕然とする。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


その頃、ハーミアとの戦場からオーダンの元に急ぐヴァルキリーのスクルド達。


スクルド「オーダン!覚悟しろ!」


スクルドは雷撃をオーダンの本陣に放つ。


オーダンの本陣は結界で覆われており、ドーム状に雷撃が光る。


オーダン「スクルド、敵討ちか?

者共!行けえええええ!」


本陣の結界が解かれ、本陣を守る屈強な近衛隊の戦士達が、スクルドに攻めかかる。


近衛隊の戦士には、ハーピーや有翼人もおり、空中戦が繰り広げられる。


飛べない戦士達は地上から魔法や弓を放ちスクルド達に攻撃する。


スクルドの槍が先が煌めく度に討たれていく近衛隊の戦士達。


しかし、数が多くなかなかオーダンに辿り着けない。


オーダン「ふむ。ここまでか。」


オーダンは本陣を後にし、逃げようとしていた。


スクルド「ここまで来て、逃がすものか!ヒルド!頼んだぞ!」


ヴァルキリー隊でヒルドだけは迂回して回り込み、横からオーダンを狙っていた。


スクルドの想定通りの展開。


スクルドは最悪オーダンが逃げようとした場合、オーダンを仕止める為、ヒルドに古代兵器『小銃ライフル』を渡し狙撃する手筈をとっていた。


ヒルドの『小銃ライフル』が火を吹く。


オーダンの頭が銃弾に貫かれる。


馬に股がり逃げようとしていたオーダンが馬上から崩れ落ちる。


ヒルドはオーダンに次々と銃弾を放ち。


倒れたオーダンの顔、首、心臓、腹を貫き。


銃声が鳴る毎にオーダンの身体はその衝撃で動く。


銃声が鳴り止むとオーダンは動かなくなった。

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