第382話 VSハーミア(その2)

スクルドの槍を軽々と打ち払うハーミア。


スクルド「腕を上げたなハーミア。」


ハーミア「力の無い正義は正義に在らず。」


スクルドは槍に雷を纏わせる。


スクルド「雷槍!」


スクルドは雷槍をハーミアに突き刺す。


躱せばオーダンに当たる位置だ。


ハーミアは聖剣の腹で雷槍を受けた。


雷槍を弾き、聖剣を振り上げる。


ハーミア「唸れ聖剣エクスカリバー!絶対切断!」


ハーミアは剣を振り下ろす。


スクルドが躱すと後ろにいた樹海帝国軍のアンデット達が、左右に切断された。


ハーミア「スクルド!見ろ。グール、ゾンビ、マミーのアンデットが正義であるわけが無い。」


スクルド「・・・。」


ハーミアは聖剣を草薙に払う。


スクルドは空中に飛び躱す。


アンデット達が上下に切断された。


デュラハーンが首なし馬に跨がり、ハーミアに迫る。


ハーミアの聖剣が光る。


ハーミアは間合いの外から袈裟斬りに斬り落とす。


デュラハーンと首なし馬が斜めに斬り裂かれた。


ハーミアは跳躍する。


ハーミア「ホーリーアルテマボム!!!」


上空から迫るアンデットの軍勢の真ん中に聖剣を突き刺す。


ドーム状に輝く光が破裂する。


轟音と共に中心で大地に聖剣を刺すハーミア以外は消し飛んだ。


クレーターが出来て、中心にハーミアがいる。


ハーミア「これが正義の力だ!」


オーダン軍の仲間も消し飛ばしてるけど、気付いて無いのかね。


スクルドも同じ事を考えた様だ。


スクルド「ハーミア!オーダン軍の兵士も消し飛んだぞ!」


ハーミア「大事の前の小事だ。」


スクルド「勇者がそれでいいのか?」


ハーミア「いいのだ!魔王を倒すためには犠牲はやむを得ないのだ!」


そう言うとハーミアは飛翔した。


スクルド「と、飛べるのか?」


ハーミア「勿論、勇者に死角は無い。」


勇者ハーミアが現れてオーダン軍本陣の周辺の戦場は盛り返された。


基本的にスクルドの支援の為にオーダン軍を退かせ、詰めていたアンデット軍がハーミア一人で崩壊した。


クログルから念話が来た。


クログル(陛下!あかんです。覚醒した勇者にはアンデットは敵いません。アンデットが何万人いても無理です。)


(ハーミアは覚醒してるのか?)


クログル(覚醒してます。アンデットは撤退させていいですか?オーダン軍自体は壊滅してるので、問題無いと思います。)


(撤退は了承した。ご苦労様。)


俺は元シルミル教国の元聖騎士であるシルミル地域の領主シレオマを召喚した。


「シレオマ、敵に覚醒勇者が出現した。あいつだ。念話で見えるか?」


シレオマ「見えます。覚醒してますね。」

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