第380話 VSオーダン軍(その11)
「兵の数はかなり近付いて来たな。後押しするか。」
俺は、モリー公爵軍と戦った精鋭も召喚。
南の小国群最西部のヴァンダール国を納める吸血鬼真祖のヴァンス伯爵。
ダンジョンマスター魔神パズズのバズ。
樹海帝国将軍である剣聖悪魔キマリスのオニバル。
「ヴァンス、バズ、オニバル。連戦で申し訳無いが力を貸してくれ。」
オニバル「承知しました。陛下に勝利を捧げます。」
バズ「承知しました。」
ヴァンス「了解した。戦力不足なら私の眷属も呼びますか?」
「あれ?ヴァンスも眷属多いの?」
ヴァンス「私の国の国民はみんな眷属ですよ。」
「そうか、いつもヴァンスとヴァールとヴァイラの3人で戦ってたから彼女たち以外に眷属がいるとは知らなかったよ。召喚出来るなら頼む。」
ヴァンスは眷属を召喚した。
いつものヴァールとヴァイラ、その他吸血鬼の眷属達が出現した。
ヴァンス「陛下!では出撃します。みんな行くぞ!」
ヴァンスとその眷属たちは空を飛び戦場に向かった。
バズとオニバルも戦場に向かった。
「ちょっと呼びすぎたかな?」
レイ「いいじゃない。勝つなら圧倒的に勝ちましょう。」
混沌とした戦場にアンデット達が現れた。
首なし馬に乗り大剣を振り回し敵を斬り飛ばすデュラハーン。
バンシーの泣き声が戦場に聞こえるとオーダン軍の兵士は体調が崩れ、混乱し始める。
グールが兵士に襲いかかり、掴みオーダン軍の兵士の身体を引き千切る。
ゾンビが敵兵士に切られても、刺されてもそのまま前に進み、鋭い爪でで身体を掴み敵兵士に噛み付く。
噛みつかれた兵士はゾンビになり味方の兵士を襲う。
マミーも剣で切られても槍で突き刺されても構わず敵の武器を奪い頭や身体を掴み投げる。叩く。引き千切る。
オーダン軍を襲うアンデット達。
先に戦っていたマシラン将軍はアンデットに驚くが、クログルの姿を見て察した。
マシランは自軍に指示を飛ばす。
マシラン「アンデット達は樹海帝国軍だ。共闘は難しいので、アンデットがいない方に移動して戦え!」
アンデットの後方より、精霊たちが飛んで来た。
精霊達もアンデットの戦闘地域は避けてオーダン軍に攻めかかった。
水の精霊ウンディーネ、風の精霊シルフ、土の精霊ノーム、炎の精霊サラマンダー、雷の精霊ボルト、闇の精霊シェイド、木の精霊ドリアード、光の精霊ライト。
精霊達が縦横無尽に飛び回る。
精霊達が攻めると極小規模の天変地異がおこる。
水が溢れ流れだし、敵を流す。
暴風が吹き荒れ、吹き飛ぶ。
地震が起こり、立っていられず。
炎が焼き尽くす。雷撃が落ち。暗闇が覆う。
木々が地面から急に伸びて拘束し光が目を潰す。
精霊達が現れた戦場は大混乱に陥り、兵士達は成す術も無く倒されていく。
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