第379話 VSオーダン軍(その10)

俺はクログルを召喚した。


「クログル、魔王軍として戦った時のアンデットの群れはここに召喚出来ないか?」


クログル「魔方陣は作れますが、大軍を召喚する魔力が足りません。」


「ふむ。魔力ならスラオから供給出来るので、魔方陣を構築してくれ。」


クログル「承知しました。」


クログルは魔方陣を構築した。


魔力を魔方陣に流し始める。


魔力はスラオからクログルに魔力を供給し続けると、魔方陣に闇の扉が出現した。


闇の扉からアンデットの軍団が次々と現れ、オーダン軍に進軍していく。


現れたアンデットはデュラハーン、バンシー、グール、ゾンビ、マミーだ。



デュラハーン。

首無しの騎士。首無しの馬に跨る。黒を基調とした重鎧。大剣。無類の怪力を誇る。


バンシー。

長い黒髪。緑色の服。グレーのマント。赤い目の嘆きの女性。その泣き声は敵のステータスを下げ、混乱を引き起こす。


グール。

死体を食べる亡者、屍食鬼。鋭い爪、牙。人間の捕食者。全てのステータスが人間を凌駕する。紫の瞳。


ゾンビ。

生きる死体。痛覚が無い。


「火事場の馬鹿力」とよく言われるが、人間は潜在能力を解放すると、肉体が破壊される為、その肉体を破壊しないようリミッターが働く。


ゾンビはリミッターが無く。


その潜在能力を解放している為、自分の肉体を破壊しながら信じられない能力を発揮する。


腕が折れても、脚が折れても、腐っても、動きを止めない。


ゾンビに噛まれた人間はゾンビになる。


マミー。

包帯で身体を包んだミイラ男。永久死体。怪力。元から死んでいる為、切られても、刺されても動きを止めない。


元魔王軍四天王クログルが召喚したアンデット達が参戦し、オーダン侯爵軍に向かって行った。


現れたアンデットはデュラハーン、バンシー、グール、ゾンビ、マミーだ。


アンデット達は召喚者のクログルを大将とした。


数はまだ足りないか?


オーダン軍の方がまだ多そうだ。


樹海帝国軍の兵士や国民は多いけど召喚出来るのは眷属だけだからなぁ。


兵士達をここまで進軍させるのは月単位でかかるから、ここに今すぐ呼べるのは眷属だけなんだよな。



レイ「精霊達を参戦させましょう。」


「え!精霊達は折角平和に暮らし始めたのに、いいの?」


レイ「精霊達も樹海帝国の国民です。帝国の危機に遊ばせる事は出来ません。」


「レイ、有難う。」


レイは世界樹の里で暮らす精霊達を召喚した。


レイ「精霊達よ、精霊王たる我が声を聞け!精霊王が命ずる、我が敵を殲滅するため、この地に来たりて敵と戦え!精霊召喚!」


レイの精霊力が俺の前に凝縮されて輝く門が出現した。


輝く精霊の門から世界樹の里で暮らす精霊達が飛び出した。


精霊「精霊王様、陛下!お呼びいただき有難う御座います。我々も樹海帝国の一員です。進行してきた敵を倒します!」


精霊達もオーダン侯爵軍に襲いかかった。

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