第377話 VSオーダン軍(その8)

キメラ。

ライオンと山羊、蛇の3つの頭。ライオンと山羊の胴体。蛇の尻尾。鳥の翼。


空中を飛び廻る脅威。


一匹だけでも都市を滅ぼす災厄の魔獣が群れを成していた。


ライオンの口から発する大地を揺るがす咆哮で敵対する者達は萎縮し硬直する。


山羊の頭から放たれる高威力の魔法。


大蛇の口から放出するブレスが敵を蹴散らす。


正に災厄の魔獣。


俺が駆けつける前の樹海帝国軍は良く頑張って耐えたなぁ。


キメラの群れの周辺には、ガーゴイル達が何体も破壊されていた。


兵士と魔法兵団の戦死者が一番多いのもこの場所だった。


キメラに対する樹海帝国の精鋭達は下記のメンバーとした。


北西地域から召喚した、オーガエンペラーのオガ1副将軍とゴーゴンエンプレスの蛇王国王女リンダ。


荒野地域から召喚したヒュドラのヒュウ。


樹海帝国の世界樹の里から執事の悪魔アスタロトとカーバンクルのカイン。


オガ1副将軍。

魔王軍として樹海に侵攻をしたオーガ軍の一人。


当時はオーガキングであったが、俺の眷属となり幾多の戦場と修行を経てオーガエンペラーに進化。


エンペラー種も災害と言われ、国の総力を持って対応しないといけない存在。


キメラの咆哮、魔法、ブレスを跳ね返す身体。


大剣を持ち、跳躍しキメラ達を切り払う。



蛇王国女王リンダ。

元蛇王国国王リザルド元帥の娘で俺の妻皇后ハクの姉。


リザルドの跡を継ぎ蛇王国の女王となった。


俺の眷属となりゴーゴンエンプレスに進化した。


髪の毛が蛇だが、ハクに似て美しい女性の顔。


上半身が人間、下半身が大蛇。一対2枚のドラゴンの翼。大剣を両手で持つ。


空中を飛翔しキメラと空中戦を繰り広げる。


シルバーの大剣の剣筋が煌めく度にキメラの首が落ちていく。



ヒュドラのヒュウ。

魔王軍の四天王『漆黒のクログル』が召喚した魔竜。


不死性を持ち超回復で身体を再生し毒のブレスを吐く。


リザルド元帥が丸ごと飲み込んで倒したが、後日吐き出し俺の眷属とした。


眷属化に伴いステータスが2倍になったので、更に強力になった。


九つの頭を持つ巨大な蛇。首は長い。一対2枚の蝙蝠の翼。4本の足。黒と紫の身体。竜の鱗。鋭い爪と牙。蛇の目 


竜の鱗と強力な不死性、無限の超再生能力を持つヒュウはキメラの攻撃を気にせずキメラに噛み付き、毒のブレスを浴びせ、爪で切り裂く。


悪魔アスタロト。

執事姿でいるが、本当の姿は見たことはない。


不死王ルシーが契約した地獄の支配者。


対神または対悪魔を想定してルシーに紹介されて眷属にした。


通常は樹海帝国の皇帝の城で俺の執事をしてもらってる。


この大陸の最終大戦であることから満を持して召喚した。



正統派の燕尾服に身を包む。長身美形。オールバックに堅めた金髪。鼻筋が通ったダンディな男。


燕尾服から3対6枚の黒い天使の羽が現れた。


邪気が辺りを包む。


足下から漆黒の竜が現れる。

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