第369話 VS窮奇(その3)

窮奇キュウキ饕餮トウテツと俺は陽動。本命はオダーン軍だ。」


「何!」


スパが俺の横に出現した。


アラクネエンプレスから悪魔バエルに進化したスパ。


悪魔に進化した為か、空中に浮かんでいる。


スパ「窮奇キュウキの言うことはあながち間違っていないかも知れません。」


「何があった。」


スパ「ヒロト様が大自然に来たと同時にオダーン軍が侵攻を早めて、現在砂漠を越えて、ステラド地域を襲っています。」


「誰が迎撃に出てる?」


スパ「マシラン将軍の軍と魔法兵団が迎撃にしていますが、敗れるのは時間の問題です。」


「不味いな。」


窮奇キュウキ「ふはは、どうする?樹海帝国皇帝。」


窮奇キュウキもこのまま放って置けないな。」

俺はコボ2を召喚した。


虎の姿の窮奇キュウキを見ていて、思い出したのはケルベロスから悪魔ナベリウスに進化したコボ2。


三つ首の猛犬ケルベロスに悪魔の翼を生やしたコボ2。


虎に竜の翼を生やした窮奇キュウキには最適だろう。


コボ2「ヒロト様、窮奇キュウキを倒せば良いのですね。」


「そうだ。頼んだよコボ2!俺はステラド地域に向かう。」


念話で戦闘中の皆にも連絡する。


(ステラド地域がオダーン軍に攻められている。俺はステラド地域に向かう。皆!ここは任せたよ。)


皆(承知しました。)


窮奇キュウキ「簡単に行かせると思うな。」


窮奇キュウキは風になって俺を襲う。


突風が吹いて俺に向かって窮奇キュウキの牙が輝く。


コボ2が俺と窮奇キュウキの間に転移した。


「ゴオォ。」


重低音が響き、コボ2が黒炎ブレスを放つ。


突風は向きを変えて上空に反れると窮奇キュウキに変わった。


窮奇キュウキ「クッ、樹海帝国はどれだけ戦力があるんだ。」


コボ2「お前ごときが主に触れられると思うな。」


窮奇キュウキとコボ2が睨みあい身構える。


「コボ2、ここは任せた!」


コボ2「承知しました。窮奇キュウキは倒しても良いのですね。」


「うん、是非倒してくれ。逃げられると厄介だ。」


窮奇キュウキは悔しそうな顔でコボ2を睨む。


俺とスパはステラド地域に転移した。


窮奇キュウキとコボ2は高速の空中戦。


風となって縦横無尽に動き回る窮奇キュウキ


転移で自由自在に現れては消えるコボ2。


両者の戦いは周りも巻き込む。


窮奇キュウキがロクに乗る魔女ウィーラを襲うとグレイアが闇の触手で防ぐ。


コボ2が窫窳あつゆを襲うと修蛇しゅうだの水壁がコボ2のブレスを遮る。


ビーの針弾ニードルバレットが、大風たいふうに放たれる。


九嬰きゅうえいの火炎のブレスがアンナを焼き尽くす。


アンナは平然として、鑿歯さくしに槍を向ける。


鑿歯さくしの矛とアンナの槍が交差する。


ユイの稲妻が封豨ほうきに当たる。


稲妻の雷性を帯ながら封豨ほうきがアンナに突進する。


キュウが九尾から魔法を放ち。


大風たいふう風刃ウィンドーカッターをキュウに放つ。


ヘカントケイルの大岩がロック鳥のロクに当たる。

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