第368話 VS窮奇(その2)

窮奇キュウキの勢力とそれぞれ対峙する俺達。


ビー対九頭竜の九嬰きゅうえい


グレイア対蛇身人面の窫窳あつゆ


ユイ対盾と矛を持つ長い牙の鑿歯さくし


ウィーラとロク対大鳥の大風たいふう


アンナ対大蛇の修蛇しゅうだ


キュウ対大猪の封豨ほうき


当然俺は窮奇キュウキと向かい合う。


ユイ「キュウ!封豨ほうきは食べるから、あまり傷つけないでね。」


キュウ「難しい注文ですが、承知しました。」


グレイアが宙に浮かびながら魔力を拡散。


闇の魔力がグレイアの周りを漂う。


闇の触手が槍のように放たれ窫窳あつゆを襲う。


窫窳あつゆは蛇の身体を器用にくねらせ触手を躱す。


窫窳あつゆ「ほほう、不思議な術を使うのぅ。」


窫窳あつゆは醜悪な老人の顔。


耳まである口を大きく開きグレイアに噛み付こうとするが、グレイアの周りに漂う闇は窫窳あつゆの進行を防ぐ。


ユイも宙に浮かび、禍々しい魔力を身体から発する。


ユイは魔法の稲妻を鑿歯さくしに放つ。


鑿歯さくしは盾で稲妻を弾くと右手の矛をユイに向ける。


矛は両刃の剣を穂先につけた長柄の武器。


槍は刺突しとつに優れた形状の穂先だが、矛は穂先が剣になっているため、刺突と斬る事、両方の扱いが出来る。


鑿歯さくしは稲妻を躱し盾で弾き、空中を飛びながらユイに矛を突き刺す、薙ぎ払う。


ユイも空中を飛び回り鑿歯さくしの矛を躱す。


お互いに飛び回り、高速の空中戦を繰り広げていた。


ウィーラと大風たいふうも空中戦。


ロック鳥のロクに跨がり炎弾ファイアーバレット氷弾アイスバレットを間段無く放つウィーラ。


風の魔法で炎弾ファイアーバレット氷弾アイスバレットの方向を変えて風刃ウィンドーカッターを放つ大風たいふう


ロック鳥は風刃ウィンドーカッターを避けるが避けきれず身体に当たっても何とも無い様だ。


急な回避でウィーラが落ちないようにしている。


アンナと修蛇しゅうだは地上戦。


修蛇しゅうだは高密度に圧縮された水弾ウォーターバレットを放つ。


アンナが水弾ウォーターバレットを躱すと、水弾ウォーターバレットは、後方の大木や大岩を砕く。


アンナは漆黒の槍を持ち構える。


アンナは影に沈み姿を消すと修蛇しゅうだの死角に出現し、漆黒の槍を修蛇しゅうだに突き刺す。


修蛇しゅうだの周りを水の壁が囲む。


漆黒の槍は水の壁を突き刺すが水の壁は常に流動していて、槍の軌道を反らす。


キュウと封豨ほうきも地上戦。


封豨ほうきは突進してキュウを弾き飛ばそうとするが、キュウの九尾が封豨ほうきを受けとめる。


封豨ほうきは前足で地面を蹴り少しづつ前に進む。


口を開き牙で尻尾に噛み付く。


キュウは回転しながら封豨ほうきの後方に跳び躱す。


妻達は窮奇キュウキが召喚した悪獣達と戦っているなか、俺は窮奇キュウキと対峙した。


神眼アイのスキルで宙に浮かぶ。


窮奇キュウキ「巨人族に加えて悪獣達も召喚したが、攻勢に出れないか。」


窮奇キュウキ饕餮トウテツは倒した。お前もここで決着をつけるぞ。」


窮奇キュウキ「ふ、こんなところで油を売ってていいのか?」


「どういう事だ。」

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