第360話 饕餮(その10)

8本足の黒い巨大なスレイプニルに乗った悪魔キマリスのオニバルと魔神パズズのバズが出現した。


バズ「ヴァンス、どうする?戦うか?」


ヴァンス「樹海帝国軍もダンジョンに転移で撤退だ。ヒポリュテ、ウィグルも撤退してくれ。」


ヒポリュテ「ああ、すぐに転移で送ってくれ。勝てる気がしない。」


ウィグル「早く転移で送ってください!」


ヒポリュテとウィグルは泣き顔になっている。


バズ「了解。転移!」


ヒポリュテ、ウィグルと樹海帝国軍は一瞬でダンジョン内に撤退した。


戦場には饕餮トウテツと対峙するヴァンス、オニバル、バズだけになった。


饕餮トウテツ「ち!予定が狂った。モリー公爵軍と樹海帝国軍を吸収するはずだったのに!何者だ!」


饕餮トウテツの縮れた羊の毛が、触手の様に一気に延びてヴァンスを捕らえる。


ヴァンスは避ける事が出来ない。


饕餮トウテツは羊の毛で捕らえたヴァンスを口に運び喰らおうとする。


ヴァンスは黒い霧になって逃れる。


ヴァンス「油断出来ないな。」


そこに念話で連絡を受けて俺達が転移で登場。


饕餮トウテツ、今度こそ倒してやるぞ。」


俺は、右目が神眼のアイ。

左手に世界樹のレイ。

身体に悪魔ベルゼブブのスラオ。

左腰に神刀ムラマサ。


魔法国女王である魔女のウィーラ。

勇者で異世界転移者であるエルダーリッチのユイ。

ダークエルフ国女王であるダークハイエルフのグレイア。

将軍である亜神ペナンガルのビー。

砂漠地域の領主であるキラーアントエンプレスのアンナ。


グレイア「亜神の饕餮トウテツに攻撃が通りそうなのは、悪魔ベルゼブブのスラオ、神刀ムラマサ、亜神ペナンガルのビー、悪魔キマリスのオニバル、魔神パズズのバズかな?」


オニバル「師匠、私にお任せ下さい。その為に悪魔に進化しました。」


オニバルは俺の剣の弟子なんだよね。


「なるほど、そうか。オニバルに任せた。」


饕餮トウテツ「ふん。全員でかかってきな!」


オニバル「問答無用!」


オニバルは日本刀を抜刀した。


どす黒い魔力を纏う漆黒の刃。


黒刀。


通常の日本刀は刃長が2尺(約60cm)。


オニバルの日本刀は4尺。


太さも倍はある。


オニバルはスレイプニルから下馬し刀を上段に構える。


悪魔キマリスに進化した剣聖オニバルは、四凶の一柱である饕餮トウテツと対峙する。


手には巨大な黒刀。


上段に構える。


距離は遠い。


3歩、歩いて刀の間合いか。


オニバル「しゃあああああああ!」


裂帛れっぱくの気合。


いつ斬ったのか分からない。


いつの間にか黒刀を降り下ろしていた。


黒刀は下段にあった。


届かないはずの斬撃。


饕餮トウテツは若干左に移動していた。


饕餮トウテツの右肩が左右に斬り落とされていた。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

宣伝です。すいません。

新作投稿しました。

4/22 17:00

第1話スタートしました。

気が向いたら読んでみて下さい。


タイトルは、

『Sランクパーティーに捨てられたポーターは実は最強の空間魔法使いだった。~虐げられた世界に復讐して『ざまぁ』するんだぁ!~』


URLは

https://kakuyomu.jp/works/1177354054895829006

です。


宜しくお願い致します。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

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