第358話 VS南の王国(その3)
ヒポリュテ「ヒロト様、有翼人の国と他に近隣の数国を我が国の属国としております。属国と南の王国の国境に軍を展開していただきたいのですが、お願い出来ますでしょうか?」
「ああ、そう言えば属国化を承認していたな。バズ、南の王国と小国群の国境までダンジョンを延長出来るか?」
バズ「出来そうだと思いますが、やってみないと何とも言えません。」
「んじゃ、一端ダンジョンが延長出来る箇所に全部隊を集結して、ダンジョンを延長しながら進軍だな。」
バズ「承知しました。」
ヒポリュテ「畏まりました。属国からも軍を派遣させます。」
「バズ、先ずはダンジョンの延長を進めてくれ。」
バズ「はい。承知しました。」
バズのダンジョンは南の王国国境まで広げる事が出来た。
モリー公爵軍はまだ国境まで到達していない。
国境には樹海帝国軍が集結している。
吸血鬼真祖ヴァンスの眷属達の軍。
アマゾネス国のアマゾネス軍。
アマゾネス国の属国となった有翼人国の有翼人軍。
同じく属国のサルダス軍、サウナバ軍、サムルド軍。
サルダス、サウナバ、サムルド軍は人間の国王だが、国民は人間の他に各種亜人や人間と亜人のハーフも多い。
これらの軍を統括する大将はヴァンスに任命した。
軍隊がダンジョンの上に駐留しているため、ダンジョンポイントがみるみる増えていく。
増えたダンジョンポイントで砦を作り、罠も作り放題だ。
砦の司令室に軍の幹部が揃う。
重厚で豪華な椅子にヴァンスが座る。
手にはワイングラス。
ヴァンスの両隣には吸血鬼二世代のヴァイラとヴァールが控える。
彼女達は絶世の美女。
今は黒を基調とした軍服に身を包む。
ヴァンスは基本的に怠け者なので、ヴァイラとヴァールが実務を受け持つ、優秀な側近だ。
ヴァンス「モリー公爵軍は明日には罠のポイントに到着するだろう。」
ヒポリュテ「承知しました。伏兵は予定通りダンジョンで転移出来る様に準備は完了しています。」
ヴァンス「うむ。予定通り戦いを進められそうだ。」
有翼人軍から将軍のウィグルが参画している。
ウィグル「しかし樹海帝国の戦争は何から何まで規格外ですな。」
ヒポリュテ「まさしく、その通り。驚きすぎて呆れるばかりですね。」
ウィグル「国に集合した軍隊を転移で移動することといい。」
ヒポリュテ「砦と罠を僅か1日で作るとは、全く信じられない。」
ウィグル「伏兵はダンジョン内で準備。移動も必要ないし、見つかる心配もない。」
ウィグル、ヒポリュテ「樹海帝国の傘下に入って良かった。」
俺がそこに転移で出現。
ウィグルとヒポリュテは驚愕だ。
「ヴァンス、油断するなよ。何かあるぞ。」
ヴァンス「承知しています。臨機応変に対応するしか無いでしょう。オニバル軍とバズがいてダンジョン展開しているので、何とかなるでしょう。」
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4/22 17:00
第1話スタートしました。
気が向いたら読んでみて下さい。
タイトルは、
『Sランクパーティーに捨てられたポーターは実は最強の空間魔法使いだった。~虐げられた世界に復讐して『ざまぁ』するんだぁ!~』
URLは
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895829006
です。
宜しくお願い致します。
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