第356話 VS南の王国(その1)
馬車に揺られて進んでいるとアンナが声をかけてきた。
アンナ「ヒロト様、フロインの軍隊が北上し始めました。」
「北上?」
アンナ「はい。」
「オーダン侯爵軍と戦うなら東に向かうはずだけどね。」
グレイア「そうですね。何処に向かうのでしょうか?」
「うむ。嫌な予感がするぞ。一度樹海に帰ろうかな。」
その時、スパから念話が入る。
スパ(ヒロト様、南の王国のタキーダ辺境伯の軍が大自然に攻め込みました。)
(え!樹海帝国に攻めて来たと言うことだな。)
スパ(そうです。更にオダーン侯爵の軍が南の王国中央から小国群に進軍しました。)
(なるほど、そうするとモリー公爵も小国群に進軍して樹海帝国に来るな。大自然の防衛はどうなっている?)
スパ(南部ミノタウロス族の族長ミロイド達が向かっていますが、人数的に差がありますので、西部からグリフォン族長リグル、中央部から
(先ずは大丈夫そうだな。北部のスペクターキングのアレオンと竜王ドラシルも準備はしているのだろう?)
スパ(はい。)
(それでは、樹海帝国に戻ってどうするか考えよう。)
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樹海帝国皇帝の城。
いつものリビングにいつものメンバーが集まっている。
「南の王国から三つの軍が樹海帝国に進軍している。」
ヒナ「樹海帝国に勝てる戦力があるとは思えないけどねー。」
ルシー「その通りだね。」
「緊急のために応援の体制は考えようと思う。」
グレイア「モリー公爵軍の迎撃は、ヴァンスの国とアマゾネス国が中心となるわね。」
「そうだね。ヴァンスとヒポリュテも呼ぼうか。迷宮のバズと常駐しているオニバル、迷宮都市領主のアキルイも呼ぶか。人数が多くなるので、会議室集合だね。」
みんなで会議室に移動した後、ヴァンス、ヒポリュテ、バズ、オニバル、アキルイにそれぞれ了承をとって会議室に召喚した。
南の王国の三つの勢力が樹海帝国に進軍してきた。
西のモリー公爵。
中央のオダーン侯爵。
東のタキーダ辺境伯。
タキーダ辺境伯の軍は既に大自然に進軍しており、迎撃のため樹海帝国の大自然から各領主が迎撃の軍が向かっているので良しとする。
オーダン侯爵の軍は南の小国群を踏破して、砂漠を越えないと樹海帝国に入れない為、まだ時間的な余裕がある。
問題はモリー公爵軍。
モリー公爵軍が向かっているのは、南の小国群の西部。
そこには飛び地でヴァンスの国とアマゾネス国があるので、戦端が開かれるのが早くなりそうだ。
その為、樹海帝国にある皇帝の城の会議室に関係者といつものメンバーを呼んだ。
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新作投稿しました。
4/22 17:00
第1話スタートしました。
気が向いたら読んでみて下さい。
タイトルは、
『Sランクパーティーに捨てられたポーターは実は最強の空間魔法使いだった。~虐げられた世界に復讐して『ざまぁ』するんだぁ!~』
URLは
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895829006
です。
宜しくお願い致します。
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