第355話 前線都市フロイン(その3)
スクルドは有翼人から進化したヴァルキリーで南の王国の元国王親衛隊隊長で、殺された第2王子の婚約者だった。
ヒルドはスクルドの部下、人間から進化した。
スコグルは人魚から進化したヴァルキリー。
もう一人は狼の獣人から進化したヴァルキリーの様だ。
スクルドはこちらを見たので、手を上げて呼んだ。
ちょっと驚いたが近づいて来た。
スクルド「ヒロト様、お久しぶりです。」
「こんばんは、こんなところで会うとはね。」
スクルド「あ、紹介します。この子は部下のフリストです。」
フリスト「フリストです。宜しくお願い致します。」
「ヒロトだ。はじめまして、宜しく。」
フリストに挨拶した後、スクルドに話しかける。
「スクルド聞きたい事があるんだけどちょっといいかな?」
スクルド「良いですよ。なんでしょう?」
「アンナとユイはちょっとの間別のテーブルに移ってくれ。」
アンナ、ユイ「「はい。」」
アンナとユイはグラスを持って別のテーブルに移った。
「スクルド、ヒルド、ここに座って、食事はご馳走するよ。」
スクルド「有難う御座います。遠慮なくご馳走になります。」
ヴァルキリーのスコグルとフリストは別のテーブルに着き、スクルドとヒルドが俺たちのテーブルに座った。
スクルドとヒルドは店員に赤ワインと肉料理を注文する。
情報収集の為、酒場に来ていたら、知り合いのヴァルキリー達が来たので、状況確認することにした。
「スクルド、前線と聞いてきたんだけど、戦っている様子は全く無いのはどういう事か分かる?」
スクルド「分かりません。私達も戸惑っています。戦争に参加するためにここに来ましたが、戦いが始まる気配が全く無いのです。」
「スクルドはモリー公爵と面識があるんでしょ?」
スクルド「はい。」
「モリー公爵とは会って話を聞いたの?」
スクルド「会いました。戦争に参加する事を伝えて開戦を待ってます。」
「いつ頃開戦するか聞いた?」
スクルド「聞きましたが、時期尚早としか・・・。」
「そうかぁ。何かおかしいね。」
スクルド「そうなんです。オーチ伯爵の領地にいたときから、戦争するための人は集めてるのに、戦おうとしないのです。」
「この都市にも兵士は沢山集まってるけど、そんな素振りはないし、敵の警戒すらしていない。」
スクルド「そこも変なのです。実は、オーダン公爵側の都市にも潜入したのですが、この都市と状況は変わりません。」
「そうか。有難う。」
スクルドに確認したが状況は分からず。
この都市自体に見るべき場所もないので、アンナに監視は続けて貰い次の都市に行くことにした。
スクルド達はオーダンを倒す目的があるので、まだこの都市にいる様だ。
「グレイア、次はどんな都市に行く?」
グレイア「そうね。幾つか候補はあるけど、次はオーダン侯爵の勢力範囲に入る事になるわ。オーダン侯爵には生体兵器の軍隊があるようなので、その研究が盛んな学術都市が良いと思う。」
ウィーラ「ほほう。それは興味深いのぅ。」
「分かった学術都市に行ってみよう。」
おれ達は馬車に乗り次の都市に向かった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
宣伝です。すいません。
新作投稿しました。
4/22 17:00
第1話スタートしました。
気が向いたら読んでみて下さい。
タイトルは、
『Sランクパーティーに捨てられたポーターは実は最強の空間魔法使いだった。~虐げられた世界に復讐して『ざまぁ』するんだぁ!~』
URLは
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895829006
です。
宜しくお願い致します。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます