第343話 魔神パズズ(その2)

迷宮都市ラビリスにある千尋の洞窟地下30階ボス部屋。


ダンジョンマスターの魔神パズズと対峙する。


魔神パズズと戦闘は避けられない様だ。


魔神パズズは召喚魔法を発動した。


パズズの左右前方に二つの大きな召喚魔方陣が展開された。


パズズ「お前らが何者だか知らんが、ここで終わりだ。恐れおののくが良い。」


二つの魔方陣から2頭のエルダードラゴンが出現した。


パズズ「どうだ!今更命乞いしても遅いぞ。自分の迂闊さを呪いエルダードラゴンに食い殺されるが良い。」


「お、ドラゴンステーキが食えるね。」


アンナ「美味しそうです。」


パズズ「ふ。馬鹿を言うな。エルダードラゴン2頭をそう簡単に倒せるものか。」


パズズの話は無視して仲間達がジャンケンしていた。


「ジャンケン、ポン!」


ユイ「やったー!勝ったよ。私が一番ね。」


グレイア「私が二番ね。」


ウィーラ「うう。負けたのじゃ。」


アンナ「ああ、良いところが見せられないわ。」


パズズ「・・・。」


パズズは訳が分からないって顔をして無言になった。


ユイは宙に浮かんだ。


ユイ「クスクス。初めて実戦で奥義を使うわ。」


エルダードラゴンは魔力を口に集める。


ブレスを吐き出す様だ。


その時ユイが叫んだ。


ユイ「ホーリークラッシュ!」


エルダーリッチのユイが聖魔法の最終奥義を唱えた。


聖なる力がエルダードラゴンの上空に集まる。


輝く魔力。


エルダーリッチなのに大丈夫なのか?


輝く魔力がエルダードラゴンに降り注いだ。


ブレスを吐く直前にエルダードラゴンは輝く魔力に押し潰されて弾けた。


「あ!ドラゴンの肉がああああ。」


レイ「大丈夫よ。」


レイが回復魔法を弾けたエルダードラゴンに放つ。


エルダードラゴンは死んだ状態で、元の姿に戻った。


「おいおい、ユイ。遣り過ぎだよ。肉が食えなくなるかと思ったよ。」


ユイ「あら、大丈夫よ。レイがいれば元に戻ることは確認済みよ。」


「そうかぁ、ところでエルダーリッチなのに聖魔法の影響はないのか?」


ユイ「それも解決済みよ。レイの精霊力で私をガードして貰ってるの。」


「流石レイ、精霊王の力は半端ないね。」


レイ「ふふ、ユイとルシー、サクラと色々合同研究してるの。妊娠も出来るようになるわ。」


「え!本当に。」


レイ「もうすぐ完全妊娠の魔法も完成するからね。」


そんな話をしているともう1匹のエルダードラゴンが襲ってきた。


グレイアが闇の触手を伸ばしてエルダードラゴンを拘束した。


そして、エルダードラゴンの胸に触手が突き刺さる。


触手はエルダードラゴンから魔石を取り出す。


グレイア「綺麗に殺したわよ。」


エルダードラゴンはそのままグレイアの闇に保存された。


パズズ「お前ら・・・何者だ。


エルダードラゴンが瞬殺とは。」

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