第319話 半魔族VSハーフエルフ

ハーフエルフの集落前。


半魔族の王グリガスと数人の半魔族。


ヴァルキリー達とハーミアが向き合う。


その後ろには半魔族の群れ。


グリガス「さて、襲撃しましょうか。」


スクルド「分かった。」


ハーフエルフ達は集落の塀の中で臨戦体勢。


スクルドの雷撃がハーフエルフの集落に放たれる。


物凄い音がして、集落の塀は破壊された。


グリガス「突撃!」


半魔族達はハーフエルフの集落に突撃を開始した。


グリガスはスクルド達に向き直る。


グリガス「計画通り我々は別のルートから集落に入りましょう。」


スクルド「了解だ。」


ハーフエルフ達と半魔族達が争っているのを遠目にグリガス達は姿を消す。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


ハーフエルフの集落。


ハーフエルフの王エルサラの館。


エルサラの部屋にはエルサラと幹部であるハーフエルフのエルサイアがいた。


そこに幹部であるライオンの半獣人ライガムが、エルサラの部屋に入ってきた。


ライガム「半魔族達が襲撃してきました!」


エルサイア「今の物凄い音はなんだ。」


ライガム「ヴァルキリーの雷撃だ。集落の塀が破壊された。」


エルサラ「グレイア様の言う通りだったな。」


エルサイア「取敢えず迎撃に行きます。」


エルサラ「我も行こう。」


エルサラ達はエルサラの館を出た。


そこに半魔族達がいた。


半魔族の王グリガスと数人の半魔族。


スクルド、ヒルド、スコグルのヴァルキリー達。


アマゾネスのハーミア。


そしてハーフエルフの幹部である、ダンピーラのヴァズドがいた。


グリガス「久しぶりだなエルサラ!」


エルサラ「ヴァズドの手引きで抜け道から来たか。」


グリガス「そうだ。」


エルサイア「ヴァズド!どういう事だ!裏切りか?」


ヴァズド「ふふ、裏切りではない。初めから俺は仲間では無い。」


エルサイア「何!許さん!」


エルサイアが銃を構える。


グリガス「おい、連れて来い!」


グリガスの後ろから半魔族のグランダが、拘束したハーフエルフの女を抱えて前に出る。


ナイフの刃を首にあてている。


人質。


グランダ「ちょっとでも動けばこいつの命はないぞ。」


エルサイア「エルファ!」


ハーフエルフの集落の女エルファが人質になっていた。


グリガス「古代兵器を貰おうか。」


エルサイアは銃を構えたまま動かない。


グランダ「早く古代兵器を寄越せ。」


エルサイアは銃を構えたまま、迷っている。


エルサイアの後ろにいたライオンの半獣人ライガム。


エルサイアの後頭部をいきなり腕で叩いた。


エルサイアは前のめりに倒れる。


エルサイアは銃を落として気絶したようだ。


エルサラ「ライガム!お前も裏切り者か。」


ライガム「ふふふ、俺も初めから仲間ではないぞ。」


グリガス「古代兵器を持って来い。そしてエルサラとエルサイアを拘束しろ。」


グリガスは後ろの半魔族達に命令する。


半魔族達数人がエルサラに向かう。


エルサラは後ろに飛び退く。


グランダ「逃げるなよ。こいつの命はないぞ。」


グリガス「全くハーフエルフどもは甘ちゃんばかりだな。」


グリガスは、手下の半魔族から銃を受け取る。


エルサラは拘束された。


グリガスは拘束されたエルサラに近づく。


グリガス「他の古代兵器は何処だ!」


エルサラ「言うと思うか?」


グリガスは右の拳でエルサラの左の頬を殴る。


エルサラの頬は腫れ上がった。


口から血が垂れる。


グリガス「お前が喋りまで、こいつの指を1本づつ切っていくぞ。」

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