第303話 ヴァルキリー(その5)

翌朝、ダンジョンの太陽で目が覚めた。


「さて、野宿に戻るか。」


アンナもビーも既に起きていて準備は終わっている様だ。


アンナ「着替えを用意しました。」


アンナに用意して貰った服を着て、顔を洗って野宿のテントに転移した。


ブラリリが朝食の準備をしていた、ハンバーガーとフライドポテト。


それにブラックコーヒーと野菜ジュース。


何処のファストフードだい!


美味しいから良いけど。


ユイ「こうなるとコーラが欲しいわね。」


「そだね。あ、ブラリリ俺はハンバーグの他はレタス、トマト、ミートソースを挟んでね。」


ユイ「あ~。あのバーガーじゃない。」


「好きなんだよ。後はてりやきチーズバーガーね。」


ブラリリ「承知しました。」


スクルドとヒルドは、厚めのパンズを三枚にスライス。


下のパンズの上にレタスと玉ねぎみじん切り。


サウザンアイランドソースをかけて、ピクルス、ハンバーグ、スライスチーズ。


真ん中のパンズを乗せて、レタスと玉ねぎみじん切り。サウザンアイランドソースとピクルス、ハンバーグ。


そして上のパンズを乗せる。


例のあれです。


このビッグバーガーを3つも食べてた。飲み物は牛乳。


ヒルド「なんですか~。このパンは?すごく美味しい。止まらない。太っちゃうわ。でもおかわり!」


スクルド「このフライドポテトっていうのも美味しいよ。塩が贅沢だよ。」


ヒルド「もう、陛下と離れられない身体になっていくようです。」


野営の場所で朝食を食べながらヴァルキリーのスクルド、ヒルドと話をする。


「スクルド、前線に行ってどうする?」


スクルド「勿論、オーダンの軍と戦いオーダンを倒す。」


ユイ「オーダンには恨みでもあるの?」


スクルド「は、はい。」


ヒルド「スクルド様の婚約者タカージ王子を殺されたのです。」


「そうか、それは気の毒に。」


ユイ「何があったの?」


ユイは突っ込むなぁ。俺ならさっきの話で終わってるよ。


スクルド「タカージ王子の兄の結婚式に渾沌コントンが現れました。


その時、私は王都から離れていたのですが、渾沌コントンの出現を聞いて、現場に急ぎました。」


スクルドは水を飲む。


スクルド「王城に着くと混乱の最中、王国の兵士達が殺しあっていたのです。


その中には私の部下達、親衛隊のヴァルキリー達もいて・・・。」


ヒルド「私はスクルド様と一緒に王城に駆けつけました。


そこで殺し会うヴァルキリー達、兵士達、貴族達と遭遇しました。


私達は出来るだけ仲間を殺さないように、制圧しながら王家の人達、タカージ王子を探しました。」


スクルド「式場に着くと渾沌コントンと殺し合ったと思われる王家の人々の死体がありました。


私は渾沌コントンに戦いを挑みましたが、武器も魔法も効かず、傷ひとつつけられませんでした。」

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