第293話 ハーミア(その1)

翌朝、ダンジョンの太陽の光で目が覚める。


今日は右にグレイア、左にウィーラが寝ている。


俺と同時に二人も目を覚ます。


グレイア「このダンジョンの太陽はいいわね。目覚めがいいわ。」


ウィーラ「そうじゃのぅ。ふぁ~。シャワーを浴びてくるかのぅ。」


グレイア「私も行くわ。」


二人はシャワーを浴びるらしい。


この二人は全裸で寝るんだよなぁ。


そのまま、部屋の浴室に向かった。


俺は冷たい水を飲む。


そして顔を洗って、着替える。


「先に食事に行ってるよ。」


浴室に声をかける。


グレイア「はい。後で行きます。」


部屋を出ると食堂に向かう。


リビングからハクとレイが出てきた。


「おはよ~。」


ハク、レイ「「おはよう!」」


いつもタイミングよく二人で出てくるんだけど、待ってるのかな?


右にハクが、左にレイがついて、3人で食堂に向かう。


食堂の俺たちのテーブルには、妻達、側室達がそれぞれの椅子に座ってる。(寝坊助ねぼすけのヒナを除く。)


食堂には朝食が用意してある。


いつものバイキング。


ん?昨日食べたブイヤベースのような料理があった。


リザがブイヤベースをガツガツ食べていた。


リザ「うん。旨い。」


流石さすがブラリリ、仕事が早いね。


ハーミアが俺を見つけて駆けて来た。


ハーミア「お早う御座います。」


「おはよ~。」


ハーミア「このお城は凄いです。今まで泊まったどの国のホテルより素晴らしい。こんなところに住めるなんて羨ましい。」


「眷属になったからいつでも住めるよ。」


ハーミア「え!本当ですか?嬉しい!ベッドと布団はふかふかで気持ちよいし、水洗便所は清潔で気持ちよかった。御風呂の温泉も暖まって最高でした。」


マシンガントークだな。


感動したのは分かるが、座って朝食食べたいなぁ。


なんて思ってると、サクラが横から入って来た。


手を上げて俺に『お早う』の合図。


サクラ「そうでしょう。布団と枕はアラクネエンプレスの糸で作った布に魔ダックの羽根布団だからね。最高の寝心地なのよ。」


ハーミア「魔ダック?」


サクラ「向こうで朝食を食べながら説明するわ。」


サクラが俺にウィンクをして、ハーミアを連れていった。


俺が朝食をゆっくり食べられる様に気を使ってくれたらしい。


(サクラ、有難う。)

念話で礼を言った。


サクラ(どういたしまして。ゆっくり朝食を食べてね。)

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