第291話 ノガート町(その5)

アスタロト「ハーミア様は客間にご案内した方が良いでしょう。

ブラロロ、ご案内しなさい。」


ブラロロ「はい。承知しました。」


ブラリリ「ハーミアさん、客間には御風呂もあるから疲れをとって、ぐっすり休んでね。お休みなさい。また明日ね。」


ハーミア「お、御風呂!」


ユイ「そう、しかも温泉よ。」


ハーミア「温泉?」


サクラ「効能がある温かい地下水よ。ちょっと匂うけど、慣れると癖になるわ。疲れが取れるわよ。」


ハーミア「はい。」


ブラロロ「客間の設備はしっかり説明いたします。どうぞこちらへ。」


ハーミアはブラロロに案内されて客間へ向かった。


ハク「さあ、皆で温泉に行きましょうか。」


グレイア「そうね。汗を流さなくちゃ。」


ヒナ「行こう行こう。」


サクラ「温泉大好き!」


「いってらっしゃい。」


俺はハクに右手を振る。


ハク「勿論ヒロトも一緒よ。」


ハクが俺の右手をとる。


「え!」


レイ「行きましょう。」


レイが左手に絡む。


これは逃げられないな。


女湯に紛れ込んだみたいになっちゃうよ。


城の浴場の一つは俺と妻達専用になっている。


十人以上いるので、全員同時に入っても狭くならないようにかなり広目だ。


湯の文字と温泉マークの暖簾のれんくぐって中に入る。


サンダルや靴を脱いで、脱衣場へ。


床にはとうを敷いている。


足が濡れてても大丈夫。


先ずは水分補給。


冷たい水をグラスで一杯。


喉を鳴らしてごくごく飲むのだ。


レイはいつも美味しそうに水を飲んでる


大きめの棚を設置しており、脱衣籠がある。


脱衣籠にはバスタオルとタオルを用意。


バスタオルとタオルを籠の脇に置いて。


服を脱いで、脱衣籠に入れる。


大事な所はタオルで隠して伏し目がちに浴場へ。


ハクとレイは裸になると右手左手をそれぞれ組んでくる。


他の妻達、側室達も全裸だ。


目のやり場に困るでしょう。


流石にヒナ、サクラ、ユイの転移組はタオルで隠しているけど。


魔物の人化形態組は、堂々としている。


皆、スタイルはいいし、姿勢もいい。


まるでファッションショーのモデルみたいに歩いてる。


リザは長身で引き締まった体形。


ギリシャの彫刻みたいだ。


ルシーとグレイア、ウィーラは妖艶。


身体の線が作り出す外形が、身体の動きによって醸し出される感じが艶かしい。

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