第290話 ノガート町(その4)
アンナ「この海老とカニの殻も美味しい。」
ハーミア「海老とカニの殻は食べませんよ!」
アンナ「ふ~ん。貝の殻も美味しい。」
ハーミア「貝の殻も食べません!」
「まあまあ、いいじゃない。人それぞれだよ。」
ハーミア「人は殻を食べられません!」
アンナ「私はキラーアントだから大丈夫よ。魚の骨も美味しいわ。」
ハーミア「普通は骨も食べません・・・。はぁ。」
ハーミアはため息。
ユイ「お腹いっぱい。」
ユイは満面の笑みだ。
ハクからブラリリに念話が入った。
ハク(今度、その料理を城の食堂で出しなさいよ~。)
念話でチェックしてたらしい。
「帰って寝るか。」
人気のない裏路地に入って。
周りに人がいない事を魔力検知で確認。
そういえば・・・。
(スパ、明日ここに戻るとき、人がいない場所に転移したいので、小蜘蛛を展開しててね。)
スパ(展開済みです。問題はございません。)
(おお、有難う。)
「皆、転移するよ~。」
スラオの転移で城のリビングに戻った。
ハクが抱きついて来た。
ハク「お帰りなさ~い。」
右にハク、左にレイのいつもの体勢だ。
リザは素早くブラリリを捕獲?
リザ「夕飯のスープを所望します。」
ブラリリ「は、はい。」
ヒナ「この子が、ハーミアね。私はヒロトの妻の一人吸血鬼真祖のヒナ宜しくねー。」
ハーミア「は、はい。」
ハーミアはリビングにいた妻達を見て目を白黒。
妻達がそれぞれ自己紹介をした。
全員人化形態だ。
ハク「応龍で皇后のハクよ。」
リザ「霊亀、后妃のリザ。宜しく。」
ハピ「鳳凰のハピだよ。」
コボミ「麒麟のコボミです。」
サクラ「魔女のサクラよ。」
アリア「天使のアリアです。」
ルシー「不死王のルシーです。」
スパ「悪魔バエルのスパ。」
「ここまでが妻達だよ。」
ハーミア「え!レイ様が精霊王で驚きなのに、四霊獣!魔女、天使、不死王、悪魔ってどうなってるのですか!」
ヒナ「どうもなってないわよ。ヒロトの妻ってだけよ。」
ハーミア「はぁ~。」
皇帝ヒロトの妻達は種族を聞いただけでも驚愕だが、その雰囲気、佇まいは格の違いを
絶対怒らせてはいけない者達と実感するのだった。
「後はブラリリの妹達、メイドのブラルルとブラロロだ。」
ブラルル「ブラルルです。宜しくお願いします。」
ブラロロ「ブラロロです。」
「そして、執事のアスタロト。」
アスタロト「アスタロトでございます。
宜しくお願い致します。」
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