第281話 有翼人(その11)

次はエルダーリッチで勇者のユイ。


ユイ「勇者ユイです。」


ウイグザム「勇者!・・・勇者までいるのか。」


ウイグザムの独り言は皆に聞こえてるよ。


そしてブラウニーのブラリリ。


ブラリリ「陛下専属の使用人ブラリリです。陛下専属の料理人として同行のお許しをいただいております。」


ウイグザム「おお!樹海帝国の料理人なのですね。しかも陛下専属。」


ブラリリ「ここの食事も楽しみにしております。」


ウイグザム「樹海帝国とは比べようもありません、お口に合えばよいのですが。」


ブラリリ「町で食べた屋台の料理にも美味しい物がありましたよ。」


ウイグザム「お恥ずかしい。」


最後に精霊王で世界樹のレイ。


レイ「私は精霊王で后妃のレイです。」


ウイグザム「え!せ、精霊王ですか?そして后妃様!」


レイ「ええ、精霊王です。そして樹海帝国皇帝ヒロトの妻です。」


レイは立ち上がり精霊王形態に変化した。


荘厳で神聖な精霊力が辺りに拡がっていく。


俺の仲間達以外の周りにいた者は全て跪く。


国王ウイグザムもハーミア王女まで椅子から立ち上がり跪いた。


レイ「皆さん、元にお戻りなさい。」


優しく温かい言葉が胸に染みる様だ。


皆は立ち上がり元の位置に戻った。


給仕達は元にいた位置に戻り、ウイグザムとハーミアも椅子に座り直す。


レイも元の姿に戻り、俺の左の席に座り直す。


ウイグザム「精霊王様をお迎えすることが出来て、感激で御座います。また、知らなかった事とは言え、御無礼の程、申し訳御座いませんでした。」


そうか。精霊王と会うこと自体、通常はあり得ないからね。


恐れ多いだろうさ。


レイ「気になさらないで、ヒロトに無礼がなければ問題ありません。」


ウイグザムはほっとしていいのか、ダメなのか不安そうだ。


何か俺に無礼がなかったか行動や言動を確認してる様だ。


有翼人国王との昼食会が終わり城を出た。


「さあ、出国しようか。」


ハーミア「早くノガート町に行きましょう。」


ユイ「ヴァルキリーに会いたいんでしょ。」


ハーミア「勿論ですよ。当然じゃないですか!」


ユイ「正直だねー。」


シュタッとアンナが俺の隣に現れた。


アンナ「監視されてますが、如何しましょうか?」


「害はないだろう。放っておこう。」


何て話ながら出入口の門に向かう。


門番が二人立っている。


門番「陛下、お帰りですか?」


「はい、帰ります。」


門番「ちょっと待って下さい。上司に報告を・・・。」


「待たない。帰る。」


グレイアが門番の前に進む。


グレイア「ねえ。陛下を待たせるってあんた何様?」


門番「は、はい。すいません。どうぞお通りください。」


門番は緊張のあまり挙動不審だ。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


新作投稿しています。


ぜひぜひ!お読み下さい!!!


タイトルは

『悪逆無道の異世界冒険記』


URLは

https://kakuyomu.jp/works/1177354054893659463

です。


何卒、応援の程、

宜しくお願い申し上げます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る