第276話 有翼人(その6)

ハーミア「はぁ。ヘレナは食に貪欲なんです。これさえ無ければ大変優秀な間者なのですが・・・。


女王には私から伝えます。女王も陛下の眷属故、否は無いでしょう。」


「ふむ。色々食について詳しそうなので、いいだろう。」


ヘレナを眷属にした。


ヘレナ「!!!」


ヘレナはステータスが急にUPして驚愕だ。


「さて、南の王国の情勢を聞こうか。」


「ヘレナ、南の王国の情勢を教えてくれ。」


ヘレナ「ここから一番近い町はノガートです。モリー公爵の勢力圏にあります。


領主は人間のオーチ伯爵。元国王親衛隊だったヴァルキリーのスクルドが滞在しています。」


ハーミア「え!ヴァルキリー!」


ユイ「ヴァルキリーがどうかしたの?」


ハーミア「戦乙女ヴァルキリーは女性の戦士です。亜人の女性が戦いに身を置き進化した姿。


アマゾネスにとっては憧れの存在なのです。いつの日か、私もヴァルキリーに進化したい。それで一目会いたいと思っていました。」


「ふむ。遠目に見るだけなら差し支えないと思うが、面倒事になりそうなので関わり合いたくは無いな。」


ヘレナ「そうですね。陛下には無敵の奥様方が居ますので必要は無いでしょう。」


ハーミア「戦乙女ヴァルキリー様を遠目で見るだけで良いので、ノガートには立ち寄りましょう。」


「しょうがないね。」


「ヘレナ、ヴァルキリーのスクルドの情報を教えて?」


ヘレナ「スクルドは元親衛隊隊長。有翼人からヴァルキリーに進化しました。


天使の様な神々しい白い翼と美しいその姿は、女性の戦士達の憧れの的です。長い槍を持って稲妻を操ると言われて居ます。」


「ふ~ん。元親衛隊隊長と言うことは渾沌コントンと戦ったの?」


ヘレナ「戦いました。勝てずに撤退したと聞いています。」


「そうか。もし会う機会が有れば、渾沌コントンの事は聞きたいかな。」


ビー「そうですね。スパも渾沌コントンの事は監視出来て無かったから戦い方は知っていた方がいいでしょう。」


ヘレナ「蜂のアクセが喋った!」


「ああ、俺の眷属の一人だ。

ビー、姿を見せてやれ。」


亜神ペナンガルのビーは人形ひとがたの形態になった。


ビー「樹海帝国将軍で陛下の側室の一人ひとりビーです。宜しくね。」


ヘレナ「よ、宜しくお願い致します。」


ヘレナは驚愕していた。


「ヘレナさん、他には南の王国の情報はありませんか?」


ヘレナ「ノガート町は前線から遠く離れているので、落ち着いています。戦に関連しているのは、食糧や物資を前線に運ぶための準備をしているぐらいです。」


「平和ってことか。」


ヘレナ「オーチ伯爵からは再三さいさん有翼人国に傘下に加わるよう要請がありますが、有翼人国は断っています。」


「アマゾネス国でも聞いたが、傘下を増やす予定はない。アマゾネス国の傘下に入るのは許可したけどね。」


ヘレナ「オーチ伯爵も樹海帝国の情報をある程度は入手しているので、樹海帝国の傘下に入る事を表明している有翼人国に、武力を持って従わせる事を躊躇ちゅうちょしているようです。」


「アマゾネス国と仲が良さそうだから、下手に敵対して俺達が出てくるのを恐れているのか。」


ヘレナ「そうです。」


ヘレナ「食については、海沿いの町なので魚介類の料理が多いです。」


「おお、良いね。ブラリリに教えておこう。」


ヘレナ「それぐらいですね。」


「ふむ。目新しい情報はヴァルキリーが町にいることぐらいかな。」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


新作投稿しています。


ぜひぜひ!お読み下さい!!!


タイトルは

『悪逆無道の異世界冒険記』


URLは

https://kakuyomu.jp/works/1177354054893659463

です。


何卒、応援の程、

宜しくお願い申し上げます。

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